今日は、大学の合否発表の日でした。 受かりました。 ずっとずっと夢見てた、『大学生』の名を手にする権利を得ました。 小学生よりももっと小さい頃から、何故か『大学生』に憧れてた。 自分もあのくらいになれれば、何でも出来るようになると信じてた。 現実は、私は結局はただの人間で、 出来ることより出来ないことの方が多い平凡な人で。 でも、あの頃の憧れの“私”には到底及ばないけれど 外見だけは、世間的には、あの頃よりも大人になったよ。 あの頃の私が今の私を見たら、がっかりするだろう。 真っ先に「どうして将来の夢が変わったの?」って言うだろう。 でも、好きなものは、最後にたどり着きたい場所は同じだから。 君の理想と、私の理想は同じだから。最後には納得させてみせるから。 少し形が変わってしまったけれど、許して欲しい。
そして私は、憧れの人が歌っていた『スタートライン』にやっと立てた。 いつだって振り返った先は辛さと苦しさばかりが渦巻いていて 後ろを向きたくなんてないのに、前を向く勇気もなかった。 後ろ髪を引かれるものなんて何もないのに 躓いたところから次のスタートラインまでが、とてつもなく長かった。 泥だらけになって必死で手を伸ばしても、その手を踏み潰された。 あの痛みは忘れない。忘れたら、気を許したら、今度は頭を潰される。 白いスタートライン。後ろは地獄だ。戻る必要は何も無い。 何が待っているかも分からない前へと、それでもただ踏み出せばいい。 留まる理由は何も無い。前へ、ただ、前へ。 ――貴方が歌ってくれた場所に立てた。 あの人が蹴り出した足跡が見えた。 嬉しくて、愛しくて、涙が出そうだ。
|