ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2009年07月19日(日) ノウイング

監督:アレックス・プロヤス
出演:ニコラス・ケイジ
    チャンドラー・カンタベリー
    ローズ・バーン、他
オススメ度:☆☆☆−


【あらすじ】
MIT宇宙物理学教授のジョンは、ある日息子のケイレブが学校から持ち帰った紙に書かれた数字に注目する。その紙は息子の小学校で50年前に当時の小学生達に「未来の地球」という題で描かせ、タイムカプセルに入れられた物の中の1つだったが、ジョンは紙を眺めている内に数字の羅列が過去50年間に起こった世界中の大惨事の日時と被害者数に合致している事に気付く。更に後3つ近い未来の日時で惨事が起こると読み取れる。そうこうする内に問題の日時がやって来て・・・


【感想】
「アイ,ロボット」で高い評価を受けたアレックス・プロヤス監督の最新作。
個人的には「アレックス・プロヤス監督の〜」と言うよりも、「ニコちゃん主演最新映画」というだけで鑑賞決定。予告編を見る限りではかなりスケールの大きなSFパニック映画?サスペンス?っぽい。期待値結構高め♪

うん。とりあえずSFパニック・サスペンス映画・・・ですかね?うん。←何この煮え切らない書き方(^-^;

なかなか面白いアプローチの作品です。
紙に書かれた数字の羅列は、確かにジョンが友人に口角泡を飛ばして語る「世界の大惨事」の日時・被害者数と合致する部分が沢山あるものの、その数字に当てはまらない数字羅列が必ずセットになっていて、この「当てはまらない数字羅列」の部分が何なのかはジョン自身にも判らない。
当然その「当てはまらない数字部分」を友人にもツッコミ入れられて「単なる偶然だよ」と一刀両断されるんですが、その謎の数字が何を示しているのかが判った辺りから話は怒涛の展開を見せて行きます。

「数字の謎解き」と並列して、ジョンと息子のケイレブとの親子関係を丁寧に描いています。
更にはジョン自身の家族関係・・・何か過去に確執があったらしく自身は親と音信不通状態。父親は教会の牧師をしているという設定から、「教会と相反する(敵対する?)宇宙物理学教授」になったジョンと何がしか宗教観と科学の折り合い辺りで、父親と意見の相違を来たしたのであろうと想像出来る訳です。

それから映画冒頭で、ジョンが大学の自身の講義で「地球の環境と生物進化の過程」について生徒と「地球の進化はあらかじめ決められていた事柄だったのか、それとも単なる偶然が積み重なっただけの出来事なのか」という事についてディスカッションするくだりが出てきます。

・・・ぶっちゃけ、この映画冒頭の講義シーンがこの映画のオチになっている訳ですが←オチ書いていいのかー!?
本作は伏線の張り方と拾い上げがとても上手いと思いましたね。見ている当初は何でもないエピソードだと思っていたものが、後で重要な意味を持っていたと気付かされる。気付かなかったら元も子もないのが痛いんですが(をい)、大抵の人は気付くと思うので「おお!良く出来てるじゃんコレ♪」と膝を打ちたくなります。

そんな訳で、いてもいなくてもどーでもいいと思ってた「ジョンのパパ」が本作のキーマンです。←え?
上にも書いたけど、パパは「教会の牧師」そして「宇宙物理学教授」のジョンはパパと確執があって・・・要するに本作は思いっきりSFちっく見せ方はしているものの、「宗教映画」と呼んで差し支えない題材だったという訳です。
「SFサスペンス」なら楽しめる日本人も、これが「宗教映画」となると途端に色褪せて見えてしまう。これは仕方ない。
一般的日本人には「終末論」も「最後の審判」も「復活」も「十戒」も「ノアの箱舟」も「ソドムとゴモラ」もないのだ。

途中まで「数字の謎解き」で盛り上がり、そこから導き出された「予言」を回避する為に遁走したりとハラハラドキドキするシーンが目白押しで大変楽しいのですが、コレが「例の方々」が登場して来た辺りで「まさか、あのネタ?」と一気に興醒める人は多いのではないでしょうか?(^-^;
それでも「あのネタ系も昔は多かったけど、最近ご無沙汰だったし・・・ま、いっか」と自分を納得させて見ていた人も、ラストのとてつもなくファンタジーなシーンを見て「あー。要するに宗教映画ね、コレ(溜息)」と肩を落とす二段オチ(こら)

でも、個人的には既存の「アルマゲドン映画」とは一味違う見せ方には楽しませてもらえましたけどね。
この手の作品はとりあえずヒーロー&ヒロインは最後の最後まで頑張ってくれるのがお約束だと思うのですが、一応本作のヒロインであろうダイアナ嬢は、いともあっけなく逝っちゃってくれますし(苦笑)、ジョン自身も然り。
正にこの映画の題材通りに、何一つ踏み外さずに逝っちゃうトコロは気持ちいい位です(^-^;

子供が意味ありげに手にしていた黒い石の意味は?「選ばれし者」の選定基準は?選ばれし者と予言の関連は?
・・・等々、意味不明な点も多々ありますが(多々あり過ぎだろ)、そこら辺りは全て「だって宗教映画だもん」とザックリと割り切って頂ければ、それはそれで案外楽しめちゃうんじゃないでしょうか?

く、苦しい・・・な。(滝汗)
いやでも私は結構面白く見させてもらいましたよ!ホントだってば(^-^;








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