2009年07月15日(水) |
ハリー・ポッターと謎のプリンス |
監督:デイヴィッド・イェーツ 出演:ダニエル・ラドクリフ ルパート・グリント エマ・ワトソン、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 闇の帝王ヴォルデモートとの最終決戦は近いと予見しているダンブルドア校長は、かつての同僚ホラス・スラグホーンを魔法薬学教授として再びホグワーツへ招聘した。ホラスは若き日のヴォルデモートをよく知る人物で、何か重要な秘密を隠しているらしい事を感じていたダンブルドアは、ホラスが隠している内容を探るようにハリーに命ずる。一方ホグワーツでは思春期を迎えた生徒達の恋愛が花盛り。そんな中、ドラコは1人で不穏な動きををしていたのだった。
【感想】 ハリポタシリーズ第6弾。(※原作未読です) 今回水曜日に封切でしたね。シネコンは水曜日がレディースデーだったので初日に見に行きましたヨ♪まあ簡単に言えば少しでもお値打ちに見れれば得だよなーと・・・ええ、貧乏ですから(涙)
原作未読で映画を見るだけで追いかけている本シリーズ、正直言うと前作までの話を結構忘れてたりする(苦笑) 前作で覚えているのはハリー達が仲間を募ってコッソリ魔法の訓練をしていた事と、私が本シリーズで一番お気に入りだったキャラ「シリウス・ブラック」がいともアッサリ殺されてしまった事くらい。 こんな状態でこのシリーズ見ていて大丈夫なのか!?全然大丈夫ぢゃないだろーよっ!(薄涙)
さて本作。 前作の感想で「本作は次作の展開を楽しみにさせるという繋ぎの役目を果たしている」と書いたのですが、その続きの本作もまた次作への繋ぎの役目を担っておりました。つーか続き物なんだから全ての話が最終話への繋ぎの役割なのは当たり前っちゃー当たり前ですわな(苦笑) まあそれにしても・・・上映時間が長い割りに盛り上がりに今一つ欠ける作品ではありました。←またいきなり結論か!
話はダンブルドア校長とハリーが2人3脚でヴォルデモートとの対決に備える「準備編」、それからハリー・ロン・ハーマイオニーの3人の恋模様を中心とした「学園恋愛編」の2つのネタを平行して見せて行きます。 更にそこにドラコの不穏な活動を織り交ぜている訳ですが・・・
今作、ドラコが妙にいい味出してました。 1作目から鼻持ちならないイヤなヤツだったんだけど、本作ではそのイヤなヤツ・ドラコの逡巡が伺える。本当に嫌味で感じ悪くてあんな顔(どんな顔だよ)なんだけど、根っからの悪人な訳じゃない。自分に課せられた特命を遂行したくない・したくないがしなければ自分の命が・・・と気持ちが揺れ動いている様子が痛々しい。 ハリーが表舞台の「選ばれし者」だとすれば、ドラコは望む・望まないに関わらず裏舞台(闇世界)の「選ばれし者」となってしまった。次作に突入すると、ハリーとドラコの間に何かドラマがあるんじゃないかろうか?と期待させてくれます。
ところで、映画冒頭でスネイプがドラコの母親と「破れぬ誓い」を立てるシーンが出てきます。 「あれ?この人悪者なの?なんでこーなる!?」と頭の中はハテナでいっぱいだったんですが、クライマックスのシーンを見ていて、もしかしてスネイプはー・・・あまり書くとネタバレになりそうなのでやめておきましょうか(苦笑) そんなこんなで、本作のドラコとスネイプの動きはすごく気になって見ていました。
副題の「謎(半純血)のプリンス」が誰なのか?それから「半純血」とはどういう意味なのか?気になってましたが、少し考えれば直ぐに誰を指しているのかは判るだろうに、見ていてクライマックスまで全く気付きませんでしたよ。児童文学だからってナメちゃダメだぞ。<自分 でも「プリンス」とは?「半純血」とは?・・・きっとこの答えは最終章で明らかになるのであろうと。
まーそれにしても、劇中の中盤のかなりの時間を割いて描かれている「学園恋愛編」、かったるいですわ〜(^-^; 全くいらないとは言わない。でももう少しタイトに見せてもらえないだろうかと。 まあそうは言ってもハリーだって年中ヴォルデモートの事ばっかり考えて生きてる訳じゃない。思春期真っ盛りの健康な男子なら、普通は脳味噌のほとんどの部分が女の子の事でいっぱいいっぱいだろう(笑) 今作、ハーマイオニーが可愛かったですね。勝気でプライドが高い彼女の、やるせないヤキモチと自分の気持ちを素直に伝えられないもどかしい乙女心が、とてもよく描かれていたと思いますよ。
まあそんなこんなで、やっぱり本作も「最終章への繋ぎ」という印象が強いので、今一つ盛り上がりには欠けるものの、前作からメガホンを取っているデイヴィッド・イェーツ監督、映像がとてもキレイだしアングルの切り方も個人的に好み♪ 「死の秘宝」も彼が引き続きメガホンを取るんですよね?いよいよクライマックスが楽しみになって来ました!
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