2009年01月17日(土) |
それでも恋するバルセロナ |
監督:ウディ・アレン 出演:スカーレット・ヨハンソン ハビエル・バルデム ペネロペ・クルス、他 オススメ度:☆☆☆
【あらすじ】 夏休みを過ごす為にバルセロナにやって来たアメリカ娘のヴィッキーとクリスティーナの2人は、あるパーティーで先頃壮絶な離婚劇を繰り広げたという噂の不良(?)芸術家「アントニオ」と出会う。アントニオにいきなり3人でこれから旅行に行こうと誘われて戸惑うが、クリスティーナは彼の危険な魅力にたちまち恋に落ちる。婚約者のいる堅実で真面目なヴィッキーはアントニオに警戒心をあらわにしつつも、クリスティーナが心配で一緒に3人でプチバカンスに出かける事に・・・
【感想】 スペイン旅行から帰って来ました! てな訳で、しばらく「機内上映で鑑賞した作品」の感想をUPしていきます。
成田-(パリ)-バルセロナ間の機内上映で見たのがまずコレ。 タイトルからして「キタコレ!」ですよ。これからバルセロナに向かうという機内で見るにはうってつけの1作。 監督はNYを見限ってイギリスに移住したウディ・アレン(もうこの説明もクドいですね。苦笑)、本作では監督業に専念したようでご本人は出演していません。ウディ・ファンの方にはちと物足らないのかな?(^-^;
ですが、ウディが出演しない代わりに本作は出演役者がとにかくとびっきりゴージャス! 既に「ウディお抱え女優」という冠も板に付いてきた?「スカ子」ことスカーレット・ヨハンソン嬢は、本作でも相変わらず愛らしい魅力を振り撒いてウディ好みの「おバカ尻軽アメリカーン娘」を好演。 更に本作は舞台が「バルセロナ」という事で、エロい魅力全開の芸術家アントニオをノーカントリーでオスカーを手にしたハビエル・バルデム、そしてアントニオの元妻・マリアを「スペインの至宝」ペネロペ・クルス嬢が完全にイッチャった演技でかっ飛ばして見せてくれます♪ペネロペちゃん、可愛いよぉ〜♪
話自体は正直「どーって事ないアメリカ娘のリゾラバ体験記」でしたね。 ←いきなり何を書くか(^-^; いやいや、でも非常に魅力的にエピソードを見せてくれていますよ。 ここら辺りの匙加減やまったりした展開は、いかにも「ウディらしい!」と言う人も多いんじゃないでしょうか?
自由奔放で無鉄砲な危うさが魅力のクリスティーナと、堅実・貞淑・真面目で自分で作ったルールからはみ出ようとしない典型的優等生タイプのヴィッキー・・・という「真逆なタイプの女の子」が同時に1人のスペイン男性に出会って、手順や時間にズレはあるものの2人共そのスペイン野郎が好きになってしまう。 彼女達の「恋に落ちるパターン」「恋に落ちた後の思考・行動パターン」を交互に見せて行くのですが、いかにも世の中にごまんといそうな「奔放タイプ」と「堅実タイプ」をそのままステレオタイプ且つディフォルメして見せてくれる。
見た目の華やかさと知名度でどうしてもクリスティーナ演じるスカ子嬢に目が行きそうになるのですが、本作では上記の出演者にはクレジットしていませんが「堅実派のヴィッキー」を演じたレベッカ・ホール嬢のキャラがキラリと光ります。 たぶん日本人の殆どが「ヴィッキータイプ」じゃないでしょうか?だからこそ、クリスティーナよりもヴィッキーの心の動きやセリフや動揺したり逡巡したりする様子に、思わず「アンタの気持ち、判るわぁ〜」と感情移入し易いんですよ(笑)
それでもって、膠着状態に陥りそうな展開をいきなり吹っ飛ばしてくれるのがペネロペちゃん演じる「元妻・マリア」 登場シーンからかっ飛ばしますが、その後も「わがままクイーン@ペネロペ嬢」の魅力が全開!とにかく何もかもがとてつもなくすっ飛び過ぎて「何だよこのイカレポンチはよー!(怒)」と言うヒマもない位の女王様っぷり♪ トンデモ女なんだけど、何か妙に魅力的。目が離せない。放っておけない。・・・そんな怪し過ぎるキャラを、これは演技ではなく素でやってるだけなんじゃないか?と思わせる程の鬼気迫る演技で見せてくれます♪
まあ、そんなこんなでドタバタエピソードを綿々と綴るだけの話なんですが(こら) 話の筋がどーのこーのではなく、ありきたりな話だけど妙に雰囲気のある作りだったなー、という感じですか。 こういう「何となくまったり楽しむ風」って、ウディ好みなんでしょうかね?個人的にはウディ作品に特に傾倒している訳ではないので本作の「ウディらしい魅力」というのを感じ取れていないんだろうとは思いますが・・・
少なくとも、これからバルセロナに向かう機内で本作が見れたというのは「ラッキー」としか言いようがない!(笑) (ちなみに本作は、2009年6月日本公開予定だそうです)
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