監督:スコット・デリクソン 出演:キアヌ・リーブス ジェニファー・コネリー キャシー・ベイツ、他 オススメ度:☆☆−
【あらすじ】 ある日世界中のアチコチに宇宙から球状の未確認物体が舞い降りた。NYのセントラルパークに降りた球体から人型の宇宙人が現れて狙撃されるものの、何とか一命を取り留める。調査を依頼された科学者のヘレンは息子と共に「クラトゥー」と名乗るその人型宇宙人の任務に巻き込まれて行く。クラトゥは地球を滅亡させる敵なのか?それとも救世主となるべく味方なのか?彼の任務とは一体何なのか探るヘレンだったが・・・
【感想】 1951年に製作された「地球の制止する日」をキアヌ・リーブス主演で完全リメイク。 元ネタ作品、見た事ないですね・・・ってか、半世紀以上前に作られた作品ですか。当時でこの作品のネタを思い付いたというのはかなり画期的だと思いますね。元ネタ作品が見てみたいです。
えーそんな訳で元ネタに思いを馳せつつ2008年の現代にリメイク版を見ると・・・つまんない。←いきなり書くかよ(^-^;
そりゃ、1951年にこの映画見たら相当衝撃的だっただろうと思いますよ。 当時じゃーまさか半世紀後に地球がこんなに汚染されてダメダメになっちゃうなんて思ってもいなかったでしょうし。でも既に現代人の私達はこの地球がほとんど「死に体」にまでおちぶれている事を中国人以外は知っている(コラ) 2008年を生きる地球人が本作を見たって、何の驚きもなければ新鮮味も感じない。だってこの半世紀の間に似たり寄ったりのネタは散々映画として作られているし、何より地球温暖化が進んでいるという現実の方がヘタな映画よりもよっぽど恐ろしい事として身に詰まされているんですもの。
そもそも、今回の騒動で地球の(と言うか人類の)本気の危機だと理解しているのは、科学者のヘレン、ノーベル賞受賞科学者の爺さん、そして米国国防総省のトップ?のおばちゃんの3人だけですよ。 少なくとも米大統領は最後の最後まで「宇宙人なんてぶっ潰せー」のイケイケドンドン状態ですもの。こんな秘密裏に宇宙人と「これマジ最後のチャンスって判ったし!頑張るしっ!」なんて約束したって、ほとんどだーれも本気の人類の危機を感じる事なく「宇宙人が来ていきなり襲い出して、何があったかしんないけど帰ってっちゃった!」程度ですよ(苦笑)
それでもって宇宙人キアヌ君は陳腐な母子愛を見せ付けられてホロリとしていたりして。 アンタ、それ地球環境を守る・守らないと全く別ネタじゃないですかっ!しかも義理息子がこれまた鼻に付くクソガキで憎たらしいったらありゃしない。 「なんだよこのこしゃまっくれたクソガキ。ウィル・スミスみたいな顔しやがって」と思ってたら、本当にウィルの息子が演じてましたわ。どっかで見た顔だなーと思ったさ。そりゃ似てるわな・・・ってか意外に演技上手いし(^-^;
もう少し何かヒネッてくれてもよさそうなモノなんだけど、ただただ漫然と「なるようにしかならない」状況が続いて、ちょっと金の掛かったパニック映像が流れて、特に驚かされるような展開もなく話は収束する。 なんだかなぁ〜ですよ。パニック映画として見てもそれほどのワクドキ感はないし、ヒューマン物?としてはありふれ過ぎて陳腐この上ないし、エコ推進映画としても「今更言われなくても判ってますがな」程度ですし。
まあ、映像は良く出来てると思うし(あの機械虫みたいなのが体の中蠢いてるシーンはギョッとした!)、キアヌは何だかんだで好きだし、それにジェニファー・コネリーは相変わらずお美しくて溜息モノでしたし♪ ・・・逆にその程度しか楽しめる部分がなかった。超〜がっかり(涙)
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