2008年08月23日(土) |
ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝 |
監督:ロブ・コーエン 出演:ブレンダン・フレイザー ジェット・リー マリア・ベロ、他 オススメ度:☆☆−
【あらすじ】 1946年ロンドン。穏やかだが退屈な生活を送るオコーネル夫妻は、ある日外務省から頼まれて「シャングリラの眼」と呼ばれる巨大なブルーダイヤを上海に返還するべく当地に赴いた。上海に着いたオコーネル夫妻は、そこで両親に内緒で大学を辞めて遺跡発掘にいそしむ我が子アレックスと再会し仰天する。更にアレックスが発掘した皇帝のミイラが、2000年の時を超えて復活するという事件まで起こる。
【感想】 「ハムナプトラ×ジェット・リー様」って、大好物の掛け合わせですよ!いやっほーう!! 予告編を見ただけで軽く萌え死んだ。しかもリー様と相対する宿敵?「不死の体を持つ美女」をミシェル・ヨーが演じると聞いたら期待度は更に高まるに決まってるじゃーありませんか!
何だかんだで荒唐無稽なおバカアドベンチャーは大好きなので、ハムはお気に入りのシリーズ。 どうでもいいけど「ハムナプトラ」という邦題、1作目に登場した街の名前なんですけどね。当時はまさか本作が世界的大人気になってシリーズ化されるなんて、日本の配給会社の方々は思わなかったんでしょうなぁ(^-^; とんだ見込み違いでしたが今更タイトル変える訳にもいかないだろうし、もう二度と「ハムナプトラ」が舞台になる事なないんだろうけど、今後もこのタイトルで行くっきゃありませんわね(苦笑)
さて話は本作に戻して。
まず、レイチェル・ワイズがエヴリン役を降板しましたね。コレはハムファンに取っては大減点ですよ。 レイチェルが「売れない頃ならともかく、今更こんなバカ役なんてやってられないわよ!イメージ壊れるわいっ」と思う気持ちは判らなくもないですが、アンタの名前が世に出るきっかけになったのは正に本シリーズじゃないですかと。 エヴリンはレイチェルじゃなくちゃダメだ。マリア・ベロは決して悪い役者ではないけど、レイチェルが放つあのキラキラした愛くるしさがなくなって、エヴリンが「富豪のやり手ババア」みたいになっちゃった。悲しくてやり切れない(涙)
それよりやり切れないのがリー様ですよ!! そもそもこのシリーズが「中国を舞台」にするという段階で間違ってるとは思うのですが、それはまあよしとして。 「邪悪な皇帝」としてのカリスマ性は充分にあります。だってリー様ですもの♪・・・じゃなくて、よくもこんなクソみたいな役を引き受けたものだと。全くリー様の魅力が引き出せていない。ってか進んで笑い者にしようとしてる!?
最初の登場シーンはかなりワクドキさせてくれるんですよね。 世界征服の為なら人の命など虫けら同然の冷血漢。気に入った女ならどんな手を使っても我が物にする、腹心だろうが何だろうが自分の意のままに動かなければ一片の情もなくうち捨てる・・・ステキッ!リー様は大スターになっても尚、こういうアドベンチャー物で徹底的なヒール役を演じてくれる懐の深さが素晴らしいワッ♪悪役だけどカッコイイ〜♪
そしたらそしたら・・・水に顔付けて「ポニョ?」と思った瞬間、キングギドラですよ(怒) 誰がキングギドラにしろと。誰が空を飛べと。自由自在に変身だぁ?あぁん?ふざけんのも大概にしろよと。
リー様がご出演あそばされているからには、アクションシーンを期待するのは当然の事でしょう。 あの皇帝コスプレ(軽く萌え)で放つリー様のキレキレ☆アクションったら、どんだけカッコイイの〜?と期待に胸を膨らませていたと言うのに、実質リー様の肉体美を堪能出来るアクションシーンはゼロ(涙) 僅かな「肉弾戦シーン」は、ほとんどがフィルムぶつ切りのCG加工劣化品。そりゃ、リー様とタイマン張ってアクション出来る役者なんてそうそういないから多少の事には眼を瞑りますよ・・・それにしてもコレは流石にヒドイんじゃないっ!?
内容ね、内容・・・まあどーでもいいですって。 元々オチの見えてる荒唐無稽バカアドベンチャーなんだから、それなりに楽しませてくれれば万事OKですよ。 それにしても脚本自体も過去作品に比べてお粗末だったような。息子のキャラも半端だし、CGショボいし、このシリーズって悪役側にも観客を惹き付ける魅力的なエピソードが絡むのがお気に入りだったんですが、今作そういう演出も全くありませんでしたね。もう本当にがっかりですよ。
イエティが登場する辺りまではまだワクワクして見れたんですが・・・こんなクソみたいな話にしちゃうくらいなら、本当にもうこのシリーズは封印してもらいたいですよ。 次回は南米が舞台!な予告してましたけど、それじゃ丸々インディとネタ被っちゃうぞ!悪い事言わないからやめとけー
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