監督:ファン・カルロス・フレスナディージョ 出演:ロバート・カーライル キャサリン・マコーマック イモージェン・プーツ、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 感染すると数秒で人格を失い凶暴化する謎の「レイジ・ウイルス」が蔓延し、完全隔離されて28週間経った英国。捕食する非感染者が激減した為にウイルス感染者は死に始め、米軍が復興に乗り出していた。隠れ住んでいた非感染者のドン夫婦だったが感染者に襲われ、妻のアリスを見捨ててドン1人逃げ延びてシェルター区域に落ち着く。海外旅行中で無事だった娘達と再会するものの、後日確実に襲われたハズの妻がまともな状態で発見されたのだ。
【感想】 2003年に日本で劇場公開されてスマッシュヒットを飛ばした「28日後」の続編。 前作はダニー・ボイル氏がメガホンを取ったが、続編では製作の方に回ったらしく、監督は「10億分の1の男」を撮ったスペイン人監督ファン・カルロス・フレスナディージョ氏(←絶対に名前覚えられないワ)にバトンタッチ。 劇場公開見逃してガックリしてたら相方がDVDレンタルして来てくれた♪ちょっぴりラッキーかも(^-^)
まあ、前作見てなくても多分設定は判るんじゃないか?という気はします。 とにかく恐ろしい感染力のウイルスが蔓延して一時期壊滅状態になった英国が、28週経ってようやく少し落ち着いて来たらしいので「自称・世界の警察」を名乗るテロリスト集団(をい)アメ公軍団によって復興作業に入るのだが〜・・・な話。
もう先書かなくても大体予想付くでしょうけど、ちゃんとルールを守っていれば絶対安全なハズなのに、やっぱり絶対にお約束が守れなくて下らない理由で禁を犯すバカが現れてカオスに逆戻りする、というパターン。 正直本作に登場するキャラクター、どいつもこいつもかなりムカ付くヤツばっかり。 あの姉弟の行動には「はぁ?お前ら本気のバカだろ」と思ったし、そもそも映画冒頭で少年を意地になって助けようと無駄な正義感を発揮しまくるドンの妻の行動にも疑問符がいっぱい。ある意味「非常時に一番まともな対応」だったハズのドンも肝心なトコロで「お前、お約束過ぎるだろ」だし、女医も正義感アメ公も無鉄砲過ぎ。どいつもこいつもダメダメ。
前作では「実際に起こり得る危機」と「人間のヒトとしての根源」を見せるような、何か壮大なテーマが隠されているのではないかと勝手に推測して悦に入ってたのですが(苦笑)、続編になった本作ではそういう部分はザックリぶった斬って、とりあえずエグい映像パワーアップのパニックホラー風味を全面に押し出して来たという感がありました。
とは吠えまくっても、やっぱり見てて結構楽しめますね。 この手の「ゾンビ系(じゃないけど感染者の様子が似てるので)ホラー」の中では非常によく出来てると思います。 少なくとも「もし本当にこんな恐ろしいウイルスが、ある島国で蔓延したら」という「IF」に対して、非常にリアリティのある描き方がされていると思いますよ。 ホラ・・・日本も英国と同じで「島国」ですから。そういう意味では非常に身につまされるシュミレーション映画です。 ああ、やっぱアメ公(だから差別用語だっちゅーに)がしゃしゃり出てきて、更におかしな事になるんだなぁ、とか(^-^;
前作ではラストシーンが「ソフトバージョン」と「ハードバージョン」の2種類ありましたが、前作がウケたので続編では思いっきり好きにやっちゃっていいよー♪というお達しが出たのか?予想通りの「あちゃー」なラストになっていました。 誰もが予想した通りの結果ではあるものの、あの少年の存在がまたしても続編に繋がる「救世主」になるのか?と。
するってーと、当然次回作は「28ヵ月後」で・・・もしかして舞台はアメリカか日本辺りになるのかしら!?
|