監督:チャウ・シンチー 出演:シュー・チャオ チャウ・シンチー キティ・チャン、他 オススメ度:☆☆☆
【あらすじ】 小学生の息子ディッキーと工事現場で働く父ティーは、超ド級の貧乏親子。だが学がなかった為にロクな職に就けられなかったティーは、せめて息子にはきちんとした教育を受けさせたいと、借金してまでもディッキーを私立の名門小学校に通わせている。ある日ティーが拾ってきたゴムボールでディッキーが遊んでいると、そのゴムボールが変形を始めて・・・
【感想】 チャウ・シンチー脚本・監督・製作・主演(?)の新作は、何と「親子感動SF超大作」 貧乏親子と地球外生命体「ミラクル7号(通称ナナちゃん)」が繰り広げる愛と友情と感動のSF巨編・・・らしい? 公式サイト等でも「ドタバタコメディでありながら【E.T.】を彷彿させる感動巨編」と煽りまくり。ホントにこんなに華々しいキャッチコピー付けちゃって大丈夫なんでしょうか?(苦笑)
ここの所、カンフーアクションコメディで立て続けにヒットを飛ばしているチャウ・シンチーですが、本作は少林サッカーやカンフーハッスルを見て大喜びしたアクションファンやコメディファンが見ると、ちょっと首を傾げたくなるような? ワイヤー+CGアクションシーンも少々ありますが、あくまでもアクションシーンは見せ場ではありません。
香港映画らしい(チャウ・シンチーらしいと言うべきか?)ゆるいB級コメディ。 結構ベタなネタで笑わせてくれるってヤツですね。ベタネタでゆるゆる楽しませて、でもクライマックスで怒涛の親子感動モノに持って行くという手法・・・まあコレも「いかにも香港B級コメディ」の王道。 目新しいのは「地球外生命体との交流」という、香港では余り作られないSFモノ?になっている部分くらいか。アクションコメディを期待しているとガッカリすると思いますが、「香港映画好き」さんならバッチリ楽しめる仕様なんじゃないかと。
本作はキャスティングも話題になってますね。 ティーの息子・ディッキーを演じた子役ちゃんは、何と女の子が演じているそうだ。他にもディッキーをいじめる同級生の金持ち息子や、金持ちいじめっこグループの用心棒?をしている巨漢少年も女の子が演じているというから驚き。 逆にディッキーに思いを寄せる巨漢少女役は男性のレスラーが演じているとか。 ここまで逆転させなくてもいいような気がするけど、誰も彼もが見ていて全く違和感を感じさせないのもスゴい。
チャウ・シンチーがこだわったという「ミラクル7号」の造形も、オンナ子供が大喜びしそうな愛らしさ。 神経質な方が見ると眉をひそめそうな・・・お約束の「ウ○コネタ」もありますが、ナナちゃんが可愛いからOK!(をい) コメディ部分の大半を、このナナちゃんが担ってくれています。いや実際かなり笑いましたよ。ベタなんだけどなぁ〜
既存のハリウッド映画のあのシーン・このシーンをパロったり、セルフパロも交えて映画好きさんにも楽しめる。 でもまあ・・・ゆるゆるB級なのに間違いはないですね。「わざわざ劇場まで見に行くまでもない」と言う方も多そうな。まあ正直言ってぴよ自身「結構楽しいけど、金払うまでもないかなぁ〜」と思っちゃったクチですし(苦笑)
・・・と言いつつ、実はクライマックスシーンでマジ泣きしちゃいました(^-^; 何なんだよ全くぅ〜。香港映画ってコレだから好きさ♪←どっちだよ
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