監督:羽住英一郎 出演:瑛太 田中麗奈 玉山鉄二、他 オススメ度:☆☆
【あらすじ】 町営スキー場で生計を立てる桃山町は、スキー場内に雪の教会を作り結婚式を挙げてもらうというプランを考えて町の観光再生に賭けていた。だが彼らの目下の悩みは「城山銀」を筆頭とする3人組。ゲレンデにビラをまいたり他のスキーヤーに当たり屋行為を繰り返す手に負えない連中だった。そこへ雪の教会で結婚式をする第一号の客「七海」がやって来た。七海がいい金儲けのネタになると思った銀は七海に近付くのだが・・・
【感想】 「海猿」「LIMIT OF LOVE 海猿」でフジTVをウハウハ儲けさせた羽住監督の最新作。 海で儲けたから今度は山ですか・・・ユーミンの「SURF & SNOW」を地で行ってます。もう好きにやって下さい。 個人的にはスキー映画は嬉しい♪この三連休もスキーの予定だったのに、相方は風邪引くは三連休初日は雨降るわでゲレンデが遠退いてしまい腐っていたトコロなので、こういう映画はウェルカム!です。
そんな訳で映画冒頭の山岳【本気】スキーシーンには萌える!! 勿論役者さん達の滑りなんぞに興味はない。もうノッケから言っちゃうが、主人公「城山銀」演じる瑛太クンがスキー猛特訓してクライマックスシーンのモーグルコースを吹替えなしで滑ってますが、膝の入りが甘いので動きがカクカクです。 いいです、そんな事はどーでも!!とにかく吹替えで滑ってくれる方々の滑りの素晴らしさはたまらーん!
はい、終了〜。 ←今回終わるの早過ぎ(^-^;
いやぁ・・・だって話の大筋はほとんど丸々「想像通り」の平々凡々とした作りですもん。 七海が1人でやって来て「新郎は後から来ます」って言った瞬間にオチ見えたじゃん。更に杉本哲太さん演じるスキーパトロールの隊長さんに「お前は自分で自分の過去を汚している」みたいな事を主人公が言われるんだけど、このセリフ聞いただけで主人公の隠された過去ネタの想像が付いちゃったもんね(しかもほぼ完璧に予想通りだったし) ダメよぅ〜。こんな安直な脚本じゃ〜(苦笑)
スキーやスノボをしない人、それから「海猿」のファンの方だったらドラマ部分も楽しめるんだろうと思いますが、あいにくぴよはスキーヤーにして「海猿」には全く興味がないので、本当にドラマ部分はグダグダでした。 「温泉を掘る」とか言って水道管破裂させたりするシーン、果ては山頂部から滑る為に人為的に雪崩を起こさせるシーンなんて、見ていて溜息付きまくりでしたよ。あり得ないし下らなさ過ぎる。 「こんなどーでもいいシーンはザックリぶった斬って、とっとと吹替えさん達のスキーを見せておくれよーう」てな調子でどうしようもなかったですよ(をい)
本作、クライマックスのモーグルシーンを邦画初の「スパイダーカム」という特殊なカメラを使って撮影しているんですが、確かにカメラがスキーヤー視点で上から下へゲレンデを舐めて行くアングルは「おぉ♪」と思うものの、この視点が嬉しいのはスキーヤー(ボーダー)だけじゃないか?スキーをやらない人が見ても特別臨場感を感じるとは思えないですよ。 そもそもこの視点でスキー場を見た事がある人でなければ、このカメラで撮影した良さが判らない気がしますね。
しかし田中麗奈ちゃんは可愛いネ♪ 正直言って「なっちゃん」の頃の彼女には「かっぺ臭いけどまあまあ可愛いな」程度にしか思わなかったけど、大人の女性になってから彼女はどんどん美しくなるなぁ。本作の麗奈ちゃんも本当にお美しかったです♪
そんな訳で「内容なんてどーでもいい」状態なのですが、ちょっと気になる点・・・ バカ3人組のスキー場での傍若無人な振舞いにはかなりイラつきました。キャラの設定上仕方のない事なんですが、こういうバカげた事を楽しげにやるシーンを煽りまくってスクリーンで見せると、どこかのバカスキーヤーが「俺も今度スキー場行ったらチャレンジしてみよー♪」なんて思ったりするんじゃないかとヒヤヒヤしましたよ。 ま、こんな事出来る人はそうそういませんがね。骨折するのがヤマなので本当にマネしないで下さい(^-^;
映画に関してコレといって何も書けなかった(書く気すらなかった?)のが申し訳ないですが、海猿が好きな方ならギリギリ楽しめる仕様?なんじゃないかと。スキーヤーならスキーシーンだけは楽しめます!そんな微妙な作品です!(笑)
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