2007年12月04日(火) |
サーフズ・アップ(日本語吹替え版) |
監督:アッシュ・ブラノン、クリス・バック 声の出演:小栗旬(コディ) 山田優(ラニ) マイク眞木(ギーク、ビッグZ)、他 オススメ度:☆☆
【あらすじ】 イワトビペンギンのコディは、子供の頃に出会った伝説のサーファー「ビッグZ」に憧れ毎日サーフィン三昧。ある日コディの住む南極に「ビッグZメモリアル・サーフ・カップ」のスカウトマンが訪れ、憧れのサーフ大会出場の為に会場のペングー・アイランドにやって来た。島に着くと大会9連覇中のタンクのいけ好かない態度にカッとなり、サーフ対決するもあえなく玉砕。心優しく美しいライフガードのラニに助けられ、ラニの叔父・ギークの元で介抱を受けるのだが・・・
【感想】 ソニーピクチャーズの新作フルCGアニメーション作品。 予告編を見て、一瞬「ハッピーフィート」の続編か!?と思ったが、全く関係ないらしいです(苦笑) 本作もハッピーフィートと同様ペンギン達が主役の話ですが、コチラはタップダンスじゃなくてサーフィンです。
予告編を見て相当期待していましたが、映像は本当にキレイです。 最近のフルCGアニメはどれもこれも本当に映像が美しい。キャラクターのペンギンの毛筋1本から始まり、サーフィンシーンでの水しぶき等の細かい描写まで実に美しいです。 更に本作はBGMのチョイスもなかなかいい。アニメだからうんと子供向けなんだろうと想像していたのですが、音楽だけでなく話の構成等を考えると割と大人向けに作られているかな?といった印象です。
で、その構成なんですが。 主人公のコディに対するインタビューが中心のドキュメンタリー番組を制作している、という見せ方。勿論リアルタイムにドラマが進行しているんですが、そのドラマの中にチョロチョロと「撮影スタッフ」の存在を匂わせ、更に映画冒頭から始まるコディに対するインタビューシーンを、話の途中でもチョロチョロと挿入して行きます。
これがねー、ツボにハマる人はいいんでしょうけど・・・ぴよはダメでしたね。 「ドキュメンタリー番組撮影中」というのを匂わせるシーンが話のアチコチで挿入される訳ですが、コレがシーンを引き締めると言うよりも間延びしてダレさせているという印象でした。
それから根本的に主人公のコディのキャラクターが好きになれなかった。 いわゆる我慢や配慮の足らない「直ぐキレるイマドキの若者」って感じのキャラ。本作は当然だけど文部科学省推奨系作品なので、このイマドキの若者ペンギン・コディ君が色んな人(動物)と出会って人間的(ペンギン的)に成長するというのが主題な訳ですが、それにしても今一つ思い入れの出来ないキャラクターでした。
まあ、いい話なんですよ。 上にも書きましたけど、「勝ち」にこだわるよりもっと人生には大切な事があるよね?それは「愛する事」「楽しむ事」 そして「友情を育んで大切にする事」だよね?テストの点じゃないよ。仕事の優劣じゃないんだよ、みたいな話ね。
見て損はしませんが、とりたててどうという事もない話でしたねぇ。 特に笑いが起こるという程のコメディタッチなシーンも少なく、ヒロインとむふふ♪という程のシーンもなく、チキン・ジョーが必死に場を盛り上げようとボケ係を担ってくれてはいるものの、それ程のインパクトもなかったですし。
サーフィンをやってる人が見たら面白いんじゃないだろうか?とは思います。 勿論サーフィンをやってない人でもそれなりに楽しめますよ。お軽いデートムービーや親子で見に行くにはいいかな。
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