2007年11月28日(水) |
ベオウルフ/呪われし勇者 |
監督:ロバート・ゼメキス 出演:レイ・ウィンストン アンソニー・ホプキンス アンジェリーナ・ジョリー、他 オススメ度:☆☆☆−
【あらすじ】 西暦507年フロースガール王が統治するデンマーク。王宮が怪物グレンデルに襲われ、グレンデル退治に海を渡って勇者ベオウルフがやって来た。首尾よくグレンデルを退治したものの、グレンデルの母親が復讐にやって来て、母を倒さねばならぬとベオウルフは母の棲みかへ赴いた。ところが現れたグレンデルの母親は絶世の美女で、彼女と契りを結ぶ代わりに莫大な富と最強の王の座を約束すると持ちかけられたのだった。
【感想】 英文学最古の叙事詩と言われる「ベオウルフ」の英雄譚を映画化。 ベオウルフのモチーフは既に過去何度も映画化されているそうですが(多分1つも見ていないと思う)、ロード・オブ・ザ・リングの作者J・R・R・トールキン氏はベオウルフに大いに影響を受けてLOTRシリーズを書いたと言われているそうです。
映画化するに辺り、ゼメキス監督は「ポーラー・エクスプレス」に引き続き「パフォーマンス・キャプチャー(モーション・キャプチャーとも?)」を駆使した3Dアニメーションで製作。
そう・・・この作品、実写+CG作品じゃなくてデジタルアニメ作品なんですよね。 本作の予告編を見て実写だとばっかり思っていたんです。だから正直言うと映画が始まってしばらく経つまで本作がパフォーマンス・キャプチャーの3DCGアニメだとは全く気付かなかった。 「何だか微妙に安っぽいCG処理ってか、わざとらしい絵作りしてんなぁ〜」なんてとんちんかんな事思ってましたよ。
最初から3DCGアニメなんだと判っていれば「こりゃースゲーなぁ!」って思えたのに。 なるべく作品に対して先入観持ちたくないから、映画を見る際は予告編を見る程度の知識しか入れずにニュートラルな気持ちで見ようと普段から心掛けているのですが・・・今回はそれが仇になった形でしたね。 「間違いなく実写じゃない!」と確信出来たのは、アンジー姐さんの在り得ない美乳とシワのない顔を見た時さ(苦笑) でも実言うと「アンジーの乳がCGって、どんだけよーう!」って、まだ実写かも?って疑ってたし(^-^;
内容自体は結構含蓄も深くて面白いんですよね。 本作のネタは過去何度も映画化されているし、元々超有名な叙事詩だそうですがぴよは全然知らなくて(←バカ)お恥ずかしい限りなんですが、元ネタの叙事詩自体は古い事もあってか?多少辻褄の合わない部分等もあるそうですが、本作を映画化するに当たって脚本も練って判り易く自然に観客が入り込めるように作り込んで来たと思います。
それにしてもベオウルフは無意味に脱ぎ過ぎる(笑)
クリーチャーに剣や武器では立ち向かえない、素手で勝負するしかないのだ・・・というのはまだ理解する。 だからって鎧もおパンツも脱ぎ捨てて全裸になる必要は全くないと思うよ、うん(^-^; 戦う方法(戦術)と身を守る事って全く別物でしょ?どうして全裸じゃなきゃいかんのかね?しかもベオウルフが全裸になってるのに誰もツッコミ入れないって変だろ?ツッコミ入れないならせめて家臣も一緒に脱いでやんなよ(苦笑)
しかもそのまま全裸でグレンデルとファイトするんだが、物凄い絶妙なアングルで絶対に局部だけはギリギリ見せないように工夫されていたりする。余りにもそれが巧妙過ぎて、コレは笑っていいのか見入っていいのか(をい)処置に困る(^-^; ちなみに我らがサー・アンソニー・ホプキンスもケツ出ししちゃってるからね。まあアニメなんだけどさ。
でもアニメなようでアニメに見えない。実写のようで実写に見えない。 少なくとも「ポーラー・エクスプレス」からは格段にパフォーマンス・キャプチャーの技術は向上してます。 正直「後もう少し!」というトコロか。しかし・・・ここまで微妙な映像だと、ぴよのように実写と勘違いして見た人は実写にしてはわざとらしい映像(と絶対に見せてくれないお宝)に気を取られて、内容自体を堪能出来ない可能性もあります。
比較的よく出来た作品だったと思うのですが・・・初めからパフォーマンス・キャプチャーだと知っていればなぁ(薄涙)
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