ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
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【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2007年09月26日(水) クローズド・ノート

監督:行定勲
出演:沢尻エリカ
    伊勢谷友介
    竹内結子、他
オススメ度:☆☆


【あらすじ】
教育大に通う女子大生・香恵は、一人暮らしを始めたアパートで前の住人が忘れていった日記を見つけた。日記の持ち主は小学校の女性教諭「伊吹先生」で、悪いとは思いつつも日記を読み進める内に彼女が綴る教え子達との日常や恋人への思いにすっかり共感してしまった。伊吹先生の日記に勇気をもらった香恵は片思いをしている画家の石飛に対して、まるで伊吹先生が取った行動とシンクロするかのように振る舞うのだが、後にある意外な事実に突き当たるのだった。


【感想】
雫井脩介氏著の同名タイトル小説の映画化。何でも携帯サイトで連載されていたそうです。
監督は「セカチュー」でウレウレ売れっ子になった行定サン。しかもキャストはウレウレ売れっ子エリカ様こと沢尻エリカちゃんと獅童の受難から逃れて一皮剥けたのか?(をい)竹内結子サン、そしてエリカ様が片思いする画家役という超役得をゲットしたのが伊勢谷クン。豪華な顔ぶれですぅ〜♪

あ、もう書くまでもないと思うけど一応・・・本作の原作は未読です。ええ。いつもの事です(苦笑)

予告編とキャストを見た段階で「平凡な話だとしたら、きっとこんな展開よね」と想像していたのですが、映画が始まって日記の中に伊吹先生の恋人の名前が登場した段階で、映画のオチが全て透けて見えてしまってちょっぴりガックリ。
後に驚くような事実が発覚するんだぁー♪と期待していただけに、本当に鑑賞前に予想した通りの展開だったのには拍子抜けする感はどうしても否めません。

全編すごくノスタルジックな絵作りをしていて(いかにも行定ワールド!)映像は非常に好感が持てるのですが・・・
そもそも、どうして本作は現代劇にしちゃったんでしょうか?どう考えても現代劇としては在り得ない設定です。イマドキ毎日万年筆でノートに日記を書く人ってどれくらいいるんでしょう?
普通ならPCでBlogに日記を付けるでしょう。他人に見られたくないならパスワードで閲覧制限を付けられるBlogは探せばいくらでもありますし、「万年筆」というグッズへのこだわりも今一つ説得力がない。

それから登場人物の服装が古臭過ぎる。伊吹先生は一応「教師」なので多少地味でも許されますが、香恵はごく普通の女子大生のハズなのに在り得ないレベルの古臭さ。いくらなんでもこの服装はないでしょ〜(^-^;
この映像なら時代設定を昭和50〜60年代、せめてインターネットが普及する前の時代にするべきだと思いますね。

それに香恵のキャラクターが正直判らなかった。
見た目は地味でウブな女の子っぽいんだけど、視線のくれ方や話し方の端々に「女王様系」がプンプンと匂い立つ。
何だか物凄く自信たっぷりに見えるんですよね・・・コレは「女王エリカ様」がこの地味でウブなキャラクターに感情移入が出来ずに、うっかり自分の素が演技に出てしまっただけなのか?(苦笑)

加えて言えば、伊吹先生のキャラクターもよく判らない。
更に言えば石飛のキャラクターもよく判らない。もう判らない事だらけじゃーないか!(^-^;
と言うかね、本作に登場するメインキャラの皆様、なんだかおとぎ話の主人公達みたいです。素直で純朴で心栄えの美しい気持ちの優しい人々・・・それはそれで悪くはない。でも「人間らしさ」「人間臭さ」が全くないんですよ。無菌の国の無菌のお人形達という感じ。クセが全くないので感情移入のしどころがないと言うのか?

まあ散々吠えまくってるんですがー・・・
ミエミエの展開だけど基本的には悪い話じゃーないと思いますよ。上映時間がちと長過ぎるのと、結果的に何が言いたかったのかよく判らないのが痛いと言えば痛いんですが(一応『前向きに生きていこう!』みたいな感じなのか?)、全編ノスタルジックな映像には確かに癒されますし、伊吹先生の教え子達も「無菌の国からコンニチワ♪」みたいな恐ろしくいい子ちゃん揃いで癒されますしねぇ。

何が言いたいんだかよく判らなくなって来ました(をい)
えーと、出演キャストのファンの方だったら満足出来ると思います。脳内で時代設定を少し古くしてお楽しみ下さい(^-^;







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