監督:原田眞人 出演:松田龍平 伊勢谷友介 大島優子、他 オススメ度:☆+
【あらすじ】 ある女子高の生徒「香奈」が突然自殺をした。現場を目撃したクラスメイトの「あんず」は、香奈が自殺する直前にある歌を口ずさんでいたのを目にする。一方三流風俗誌のエディター「陸」は、歌うと死んでしまうという「伝染歌」の噂を聞きつけて取材を始めた。香奈の葬式であんず達に出会った陸は、早速「伝染歌」について聞き出そうとするのだが・・・
【感想】 秋元康氏の企画・原作のサスペンスホラーだそうだ。 「着信アリ」で懲りてなかったんですね、この方・・・ってか、見に行ってるぴよも懲りてないじゃないか!(苦笑) 出演してる女子高生は、同じく秋元氏がプロデュースしているらしい?(全く知らねー)「AKB48」とか言うプリプリ女子高生アイドルユニットのメンバー達らしい。ふーん。プロモ映画だったのか。ちっ。
全然見る予定じゃなかったんですけどね(←いきなり誰に言い訳しているのか。苦笑)、 友達がどうしてもこの作品が見たいって言うから、お付き合いしたんですよ。ホント・・・まあ、松田龍平君も伊勢谷君も好きな役者さんだし、他にもちょい役で木村佳乃さんや阿部寛さんなんて豪華なメンバーも出てるんですよ。 そりゃーちょっとくらい期待したって仕方ないじゃないですか。
そもそも「サスペンスホラー」っていう煽り予告、コレはいかんですね。 本作は明らかに「B級アイドルに萌え萌え♪コメディ@夏だからちょっぴりホラーっぽい風味」という程度です。 全く怖くない。絵的にも心理的にも心情的にもどこにも怖い要素なんぞない。ただちょっと人が死んじゃうお寒いアイドルコメディでしかありません。
映画冒頭で意味不明な「AKB48」のライブシーンなんぞをダラダラと見せられて、おパンツが見えるか見えないかのギリギリラインのミニスカ制服にナチュラルっぽい厚化粧を施した女子高生アイドルの皆さんが、常に噛みまくって何を言ってるのかよく判らないセリフで盛り上がってる様子を、ただなんとなーく眺める、という作風になっていました(苦笑) 龍平君も伊勢谷君も、どうしてこんな作品に出演してしまったのか?ホントに不思議・・・余りにも稚拙なお嬢チャン達の演技のオンパレードに、逆に彼らや他の大物役者さん達の演技が浮きまくってしまって、どっちが悪いんだか訳がわかんなくなるくらいでしたね。
お嬢チャン達の演技がクソでも、ただのアイドルPVを見せたいだけの企画でも何でもいいんだけど、せめて話の筋部分くらいは整合性を出してくれないと評価のしようもありません。 肝心のタイトルにもなってる「伝染歌」のオチがさ・・・コレでは「何故この曲を歌うと死ぬのか?」という最大にして唯一の本作のミステリー部分の答えになってないじゃないですか(怒)
もしかしてこの「伝染歌」を流行らせたいの?何度も劇中で役者さん達が歌ってくれるし、クライマックスではご丁寧に主人公格のあんずちゃんが感動的にクチパクでフルコーラス歌い上げてくれるのですが・・・もうどんなメロディだか忘れた。はっきり言うけどクソ。←今日も吠えまくり(^-^;
何でも本作は、かつてハンガリーのブタペストでご発禁になった「暗い日曜日」という楽曲からヒントを得ているという話なのですが、既に過去に「暗い日曜日」というタイトルで映画化された作品があります。こちらの作品は非常によく出来た歴史サスペンス物ですので、本作を映画館に見に行こうかどうか迷っている皆さんは、本作スルー推奨+レンタル屋に走って「暗い日曜日」のDVDでも借りて見る事を強くオススメします(苦笑)
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