監督:佐藤祐市 出演:小栗旬 ユースケ・サンタマリア 小出恵介、他 オススメ度:☆☆☆☆
【あらすじ】 B級アイドルの如月ミキが自殺をした1年後。如月ミキの個人ファンサイトの管理人「家元」の提案で一周忌オフが開催される事になり、サイトの常連5人が都内某所に集まった。初めの内はミキの思い出話に花を咲かせていたのだが、その中の1人が「ミキは自殺なんかじゃない。ある人物に殺されたんだ」と語り出し、周囲は騒然となる・・・
【感想】 なんかバカ売れしてるらしい・・・けど最近ちょっと邦画も見飽きた感があったので実はスルーしようかと迷っていた作品なんですが、既に本作を見た友人と映画館に行くと「キサラギだったらもう1回見てもいい」と言うので、そこまで面白いんだったら見てやろーじゃないか!と鑑賞決定。 もうアチコチで本作のあらましは書かれているので、とりあえずスルーしても大丈夫ですよね?(^-^;
原作(&本作の脚本)は元々舞台劇用と平行して書かれている?らしいので、舞台化し易い設定になってます。 要するに登場人物が少なくて、尚且つ密室劇のコメディ・サスペンス。
まあとにかく・・・これは脚本がスゴイ! 映画序盤でどーでもいいような?小ネタで笑わせてくれるんだけど、その単なる小ネタだと思っていたモノが、後に全てきちんと本筋のオチに絡んで来る。ここまで徹底して小ネタをオチに絡ませて来るのもちょっと珍しいんじゃないか?と思うくらい、本当によく出来てます。 コメディ・サスペンスというジャンルは比較的邦画は得意分野ですよね。それにしてもここまで全ての小ネタを完璧にオチに拾い上げて来るってのはー・・・もしかしたら初めて見たかも?
本作はキャスティングも秀逸です。 実はユースケ・サンタマリア氏は余り好きじゃないんですが、あのデブCGが痩せてユースケ氏になったシーンは本気で飲み物吹き出しそうになりましたよ。香川サンのヤバいキャラも本当に磐石。 個人的には小栗クンと小出クンのキャラが結構被って見えるんだけど、小栗君が「ってか、俺が一番遠いんじゃーん!」と打ちひしがれる様子が余りに情けなくて可愛くて、かなり萌えましたからキャラ被っててもどーでもいいです♪←をい
多分鑑賞された方の9割5分は「ヒントが出た所でオチが見えた」と言うだろうと思うのですが、本作サスペンスという形で見せているものの決してサスペンスではないですね。 犯人探しやオチを観客に予想させるのがツボではなく、あくまでも「こんなクソみたいな小ネタがココのオチに来るか!」という脚本作りの丁寧な部分を楽しませようという意図なんだろうと思います。 ここの部分をまんまと楽しめた人は最強の一作になるけど、「オチが判っちゃってどうもねー」というタイプの方にはもしかしたら酷評されるかもしれないな?という気がします。ぴよは勿論思いっきり楽しんじゃったクチ♪
基本的には大絶賛なんだけど・・・難を言うと←とりあえず難癖付けるイヤなヤツ(^-^; 個人的には「室内プラネタリウム」からの展開はちょっとクドいです。それから如月ミキちゃんの顔をあそこまで徹底して見せずに来たなら、最後まで出して欲しくなかったかな。 大磯ロングビーチのビデオのシーンでも徹底してミキちゃんの顔だけが微妙に見えない状態だったら、上記のオススメ度の☆の数は「4+」になった。 更に、その後最後の最後に宍戸サンが出なければ☆は5つ確定だった。はっきり言ってラストは蛇足です。
でも本作は本当によく出来てる! 個人的には超オススメの部類ですね。今年見た邦画の中で今の所本作が一番面白い!
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