2007年07月09日(月) |
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 |
監督:デイビッド・イェーツ 出演:ダニエル・ラドクリフ ルパート・グリント エマ・ワトソン、他 オススメ度:☆☆☆☆−
【あらすじ】 闇の帝王ヴォルデモード卿と戦ったハリーだが、魔法界の人々は闇の帝王の復活を全く信じようとしない。そればかりか魔法大臣のコーネリアス・ファッジは自分の地位を狙ったダンブルドアがファッジを弱体化させる為に闇の帝王が復活したとうそぶいていると疑い、ホグワーツに自分の息のかかったアンブリッジを防衛術教師に派遣しダンブルドアと生徒達を見張らせる。アンブリッジの授業では実戦に全く役立たないと心配したロンとハーマイオニーは一計を案ずるのだが・・・
【感想】 説明するまでもない、ハリポタシリーズ5作目。 毎回感想が辛らつなのが恐縮なんですが、何だかんだで結局未だに原作は1つも手に取っていません。と言うか、ここまで来たら先の展開を知りたくないので原作を読むのは映画が完結するまで止めようと決めました。 本作のメガホンを取ったのは英国人監督デイビッド・イェーツ氏。しかし彼を全く知らないのでフィルモグラフィを調べたら、何と彼は本作で長編映画初メガホンだそうで・・・超人気シリーズの割になかなか冒険してくれますネ。
さて、上記の長い前振りで「原作未読」という部分を強調したつもりなのですが(苦笑) 原作未読なのでぴよは映画で話の筋を理解しなければいけない。だから原作ファンには物足らない部分が多々あるだろうと想像するのですが(あれだけ長尺の作品を2時間18分に収めるんですから)、少なくとも原作を全く知らないぴよが見た本作の感想という事になるのですが・・・今回はなかなか面白かったです。
まず話がスムーズに進んでダレないし、話の展開も比較的スッキリしていて理解し易い。 原作からはかなり大胆にエピソードを端折っているのだろうと思いますが、原作を知らない人が見ても「訳ワカラン」という混乱が起こらないようにうまく話を繋げていると思います。それからハリー達主人公チームが成長するのに伴って話がダークになって来ているのですが、今までの作品よりもグッと「大人向け」に作られているという印象を受けます。 子供にはウケが悪いかもしれないけど、個人的にはこれくらいダークなトーンでも全然OKでした。
映像も「アズカバンの囚人」に次いでいい感じ。クライマックスの戦闘シーンはかなりの迫力でしたし、花火を打ち上げて壁一面の「通達書」が落ちるシーンも映像的にキレイでした。アングルに凝った訳ではないけど、見せ方が美しくてとても好感が持てる絵作りをしているなーと思いましたね。
それにしても本作、原作ファンには判り切ってる展開なんでしょうが・・・ クライマックスでぴよが本シリーズ中で一番お気に入りのキャラだった方が「なにぃ〜っ!?」な展開になって、しかも余りにもアッサリとそのシーンがすっ飛ばされたのでショックで頭がクラクラしちゃいました(涙) コレはマジなのか!?でも本作のタイトルを見て深読みすると、もしかしたら次作で何か期待出来る展開が待っているのかもしれないし・・・ものすごーく原作に手を出したい衝動に駆られる!ってか明日直ぐにでも次作が見たい!←をい
それから気になったのは、「ハリーの額の傷の謎」「何故ヴォルデモードはハリーを14年前に殺さなかったのか?」というネタに対する答えが結局本作では明かされてはいないようですが(明かされてた?気付かなかったし。苦笑) シリウスが一瞬気になるセリフ(名前)を言ってましたよね?コレはぴよの聞き違いか?うーん。気になる・・・
更に周囲に英雄視され、ハリーにとっても自慢の父親ジェームズとスネイプ先生の間に、実は何か不穏な過去があったらしいと示唆する場面がチラリと登場する等、本作は「チラ見せしてネタを振っておいて次作の展開を楽しみにさせる」という繋ぎの役目を果たしているような気がします。・・・ってか、勝手に次作への期待値を上げちゃいました(笑)
そんな訳で、本作は個人的にかなり楽しめたし「次作が早く見たーい!」と思わせる作りでした。 原作ファンの方々、それからクィディッチの試合シーンが一番のお気に入り♪という方には文句タラタラになるのかもしれませんが、原作未読で映画だけで本シリーズを楽しんでいるぴよには「判り易い・映像キレイ・次作が楽しみになった」と3拍子揃ってなかなか楽しかったなー、という感じです。
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