監督:セドリック・クラピッシュ 出演:ロマン・デュリス オドレイ・トトゥ ケリー・ライリー、他 オススメ度:☆☆
【あらすじ】 スペイン・バルセロナで様々な国から来た留学生達と共に過ごした学生時代から5年後。30歳になったグザヴィエは小説家になる夢を持ちつつもTVドラマの脚本や他人の自叙伝のライターとして生計を立てていた。元恋人のマルティーヌとは煮え切らない関係が続き、特定の彼女も作らずに一夜限りの恋を楽しむ日々。そんな時、かつての留学仲間ウェンディと一緒に仕事をする事になり、お互い次第に惹かれ合って行くのだが・・・
【感想】 2004年に公開になって、短館モノにしては結構話題になった(よね?)「スパニッシュ・アパートメント」の続編。 続編と言っても、登場してるキャラクターが同じなだけで、話自体にはほとんど繋がりはありませんね。だから前作を見ておかないと訳わかんない・・・なんて事はありませんのでご安心を♪ タイトル「ロシアン・ドールズ」ん?どーいう意味?と思ったんですが、そのままでした。「マトリョーシカ」の事です。 映画中で「唯一無二の恋人」を求めるグザヴィエが、彼女探しの事を「マトリョーシカ」に例えるシーンがあります。
前作は、一応主人公はグザヴィエだけど、あくまでも「青春群像劇」というスタイルを取ってましたが、本作はグザヴィエの恋愛模様ONLYと言っても過言ではない。ってか本当に単なる「グダグダの恋愛ドラマ」でしたな。 ぴよは前作「スパニッシュ・アパートメント」の方が断然好きです。
前作からあっちのねーちゃん、こっちのねーちゃんと、フラフラと女を渡り歩くグザヴィエでしたが、5年経ってもこの男には全く成長というモノがありません(苦笑) 特定の「恋人」が欲しいみたいだけど、1人の女に絞り込めないらしく(もっといい女がいるかも?と思ってんだろうか)ナンパしてみたり、誘われれば彼女がいてもイソイソと他の女とベットインしちゃうトンデモ兄ちゃん。 しかも浮気がバレると逆ギレする阿呆。30歳にもなってなーにやってんでしょうか?コイツは。(^-^;
イマイチ「納得出来んなぁ」と思って見てたのが・・・ 小説家希望のグザヴィエ君、結構周囲から「せっかくの才能が勿体無い」と何度も言われているのですが、それほど才能のあるヤツに見えないんですよね。ってか、とてもじゃないけど才能のあるヤツに見えない(笑) グザヴィエ君が書いたTVドラマのシナリオの展開を、絵で見せてくれるシーンが随所に挿入されてるんですが、コレがまたどうしようもなくつまらないんだ。 一応自分ではもっと高尚な脚本を書いたんだけど、プロデューサーサイドから「もっと俗っぽくしろ」とダメ出しを食らって腐るシーンが出てくるんですがね、それにしても大まかな筋は変わってないんでしょ?つまんないってば。
今作もオシャレな絵作りと見せ方で、衣装や小物も可愛いのはステキなんですが、まあそれだけかなーって。 結構見ててダレましたね。アホ男の恋愛話なので共感も出来ませんでしたし。 前作のよーな群像劇にして、他の留学生達のその後にもスポット当てて欲しかったなぁ〜・・・残念。
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