2006年05月22日(月) |
夢駆ける馬ドリーマー |
監督:ジョン・ゲイティンズ 出演:カート・ラッセル ダコタ・ファニング クリス・クリストファーソン、他 オススメ度:☆☆
【あらすじ】 牧場経営と競走馬のトレーナーをするベンは、娘のケールを連れて彼が担当している有力馬「ソーニャドール」の調教に出かけた。ケールは一目見てソーニャを気に入る。ソーニャのレース当日、右足に熱を持っているのに気付いたベンはレースに出す事を反対するが、馬主の命令でやむなくレース出走させ、レース中にソーニャは致命的な骨折をしてしまう。馬主は安楽死を命ずるが、娘の手前ベンは自分のギャラと相殺でソーニャを引き取る事になってしまうのだが・・・
【あらすじ】 ダコタ・ファニングちゃん出演最新作。 本作は「事実に基づく感動作」というフレコミですが、事実なのは致命的な骨折をした競走馬を治療し、奇跡的にレースに復帰させたという部分だけで、本作で描かれている諸々のエピソードは殆ど作り話のようです。 だから事実は貧乏牧場が引き取った訳でもないし、意地悪馬主がいた訳でもないし、復帰目標にしたレースも違うし、当然だけどダコタファニングちゃんが馬主になった訳でもない(当たり前)
まあそんな訳で、普通の感動系ヒューマンドラマです。 生まれて初めて感動のヒューマンドラマを見る人だったら、きっと感動に打ち震えて嗚咽が止まらないのでしょう。 でも既にイヤと言う程「事実に基づく感動のヒューマンドラマ!」というフレコミの映画を見ているぴよには「ふーん」くらいの感想しかありませんでした。(^-^;
何やら訳アリのファミリーらしく、同じ牧場敷地内にベンファミリーとベンの父親が別棟に住んでいるが、何故かベンと爺さんは仲が悪く(と言うか、一方的にベンが爺さんを疎んでいる)娘が爺さんの所に遊びに行く事を快く思っていない。 映画中にこの親子関係の氷解ネタも当然出てくる訳だけど、そもそもどうして仲がこじれたのか?何となく馬絡みっぽい?とは思うものの決定的な理由が明かされないので、どーも尻がむず痒い。
基本的に吠えるような部分はないものの(敢えて言えば上記の事くらいか)、逆に良かった部分も特にない。 競走馬絡みの実話を元にした感動作と言うと「シービスケット」という名作が既にあるので、どうしてもシービスケットと比べてしまいますわね。そしてシービスケットに勝る部分が何もないとなると、評価すべき点が見つからない訳ですよ(苦笑)
しかも本作、最も「痛い」と思ったのは・・・ダコタ・ファニングちゃんがちっとも可愛く見えなかった事。 コレは彼女が成長していく段階で容姿に多少の翳りが出て来たという事なのか?それとも彼女の魅力を充分に引き出せない陳腐な脚本だったという事なのか? 多分話題作りの1つとして彼女を起用したんだろうと思うし、彼女の演技自体は全く問題はなかった。だけど客寄せパンダに彼女を起用するならば、もう少し彼女を魅力的に撮れなかったんだろうか?と思わずにいられません。
ま、話の筋自体は全て予定調和の域を出ない「感動作」なので、お子様には安心して与えられるでしょう。 って言うか、コレは明らかに子供向けでしょ。 映画見ながら「あれ?コレってディズニー映画だったっけ?」って思っちゃったもん。(^-^;
|