監督:佐々部清 出演:伊藤歩 藤井隆 鶴田真由、他 オススメ度:☆☆
【あらすじ】 東京の出版社に勤める香織は、ある事件が元で故郷下関から近い福岡に異動になった。福岡のタウン誌中の「懐かしマイブーム」というコーナーを担当する事になった香織は、昭和30年代後半〜昭和40年代中期までの間、下関のとある映画館に幕間に観客を楽しませる芸人がいたという投稿ハガキを読んで、故郷下関にある古い映画館「みなと劇場」を取材する事にしたのだが・・・
【感想】 「チルソクの夏」「四日間の奇蹟」に続き、監督の故郷・下関を舞台に撮影された作品。 ちなみに上記の2作品は鑑賞しているのですが・・・どーもぴよは佐々部監督作品は余り肌が合わない印象(^-^; 基本的に「麗しの人間ドラマ」という作りで一貫しているのですが(そして人間ドラマは本来好きなのですが)、どうも何かぴよのお好みのツボとはズレてるなぁ〜・・・というのが印象なんですよネ。 懲りずに再々チャレンジしまっさー!
・・・うむむむむぅ〜 どうやら本作もぴよのツボからはズレてたみたいです(苦笑)
決して「クソ映画」だとは思わないし、ツボに入る人は相当泣けちゃったりするのかもしれませんが(周囲にすすり泣きの声が聞こえましたしね)、ぴよには「はぁ。まあ。良かったですねぇ」程度にしか思えなかったんですがね、これはやはりぴよの精神に何か重大な欠陥があるという事なんでしょうかネ(^-^;
そもそもモノクロになってる昭和30年代〜の絵が、全然昭和30年代〜40年代に見えなかったんすけど。 全然古さを感じないし、チラリと写る遠景の下関の町も「全然現代の風景やんか」って思ったんだけどなぁ。
それから香織役の伊藤歩嬢。 彼女の事を全く知らなかった(でもフィルモグラフィを見ると、彼女の出演作品は何本か見てるぞ???)んですが、彼女の演技は世間で高く評価されているんですか? ファンの方、先に謝っておきますが・・・彼女の演技はどーも鼻に付くと言うか、セリフ棒読みっぽいと言うか(^-^; 「香織」というキャラが、元々監督の意向で「表情に乏しくぼんやりしてる反応の薄い子」というキャラだったとしたら、彼女の演技力には相当確かなモノがあるんだろうと思うんですが。
ごめん・・・実言うと、彼女が役者だと思わなかった。 映画見てて「よく知らないけど、売れないグラビアアイドルが監督に拾われて本作で女優デビューしたのかな?」って、割と本気で思ってたんだワ。いや、ホントにファンの方すいませんっ!! だってさ、乳が異常にデカクて(衣装もかなり強調されてたよネ?ね?)足長くて細いからさー ←言い訳
なかなか内容について触れませんが、実はあまり触れたくないネタだったんですな。 ぴよが最も苦手としているネタ・・・そう、「在日vs日本人」ネタですわ(^-^; 「チルソクの夏」もそーだったから、下関が舞台という事はもしかして?とは思ったけど、やっぱり思った通りだったから、その段階で「あー。こりゃー感想はまともに書けないなー」って、半ば諦めて見てましてネ(苦笑)
まあ、結果的に悪くなりようがない展開の作品なので、安心して見ていられます。 鶴田真由サン、なかなかいいですね。静かな中に秘めた色々な思いを表現する巧みな表情にはうるっと来ました。
ただねー・・・結果的に本作の狂言回しになった「香織」のキャラが、どーにもぴよにはダメでしたねぇ。 って言うか、根本的に面白くなかったんだもん!←今になって唐突に吠えてみたりする(苦笑) 「家族愛」を柱に描きたかったんだろう?とは思うんだけど、在日ネタにしちゃったから逆にピントがブレちゃったみたいな感じがしなくもないし、際立つキャラもいないし「主役不在」でモワ〜ンとした人間模様で終わっちゃった、みたいなさ。
もしかして「家族愛」じゃなくて「在日vs日本人の確執」ネタが柱だったの? だとしたら中途半端に見せたクセによくワカラナイ香織の家庭の事情なんてどーでもいいよ。 ってか香織はいなくてもいいかもよ(をい)
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