2005年10月12日(水) |
旅するジーンズと16歳の夏 |
監督:ケン・クワピス 出演:アンバー・タンブリン アメリカ・フェレーラ ブレイク・ライブリー、他 オススメ度:☆☆☆☆
【あらすじ】 生まれる前から(!)ずっと一緒だった大親友の4人組の女の子。16歳の夏を生まれて初めて4人がバラバラの地で過ごす事になった。出発前日にウインドーショッピングをしていた4人は、ある店で体型も身長もバラバラの彼女達の誰が履いても何故かピッタリ似合う不思議なジーンズに出会う。この1本のジーンズを1週間交代で履いて4人に回していこうと約束して、彼女達はそれぞれに地に旅立って行くのだが・・・
【感想】 アン ブラッシェアーズ著の大ベストセラー青春小説「トラベリング・パンツ」の映画化。 メリーランドに住む4人の大親友グループの女の子達のひと夏の出会いや出来事を、「不思議なジーンズ」を介して綴っていくという青春物語。勿論原作未読ですわ(苦笑)
そもそも「どうして体型も身長も違う4人の女の子全員にピッタリ履けるというジーンズが存在するのか?」という事については考えてはいけません。←いきなり(^-^; 映画中でも触れていませんし、そこはファンタジーな部分で映画の内容自体には関係のない事です。 もっと言うと、ジーンズの不思議なパワーによって4人に重大な人生の転機が訪れるという訳でもありません。 不思議なジーンズについては、彼女達が勝手に「守り神」「ラッキーアイテム」のように考えているだけで、あくまでも彼女達自身の考えや力によってひと夏の貴重な体験と成長をするという話です。
ジーンズの存在はバラバラの地でひと夏を過ごす4人の女の子達のエピソードを繋ぐための橋のような役割な訳で、要するに本作は「4人の女の子それぞれのエピソードをオムニバスに見せて、4つの話に4つのオチ」という至極平凡な作りの映画なんですよ。なぁんだ・・・と思うでしょ?
これが・・・ツボ来ましたー!
久々に号泣レベルでしたよ。 もっともぴよが「号泣だぁー!」という作品、意外と皆さんシレッとご覧になってるケースが多いので(苦笑)、泣き映画をご所望の方はあまりアテにはしないで下さい。あくまでも「ぴよが号泣した」という事です。(^-^;
どこにでもいる普通のアメリカの16歳の女の子達が抱えている、様々な悩みや葛藤を、実に瑞々しく嫌味なく爽やかに気持ちよく見せてくれます。 4人はそれぞれ自分の中の壁にぶつかり、時に涙し、時に落ち込み、時にケンカをしながら成長して行く・・・もう余りにもありきたり過ぎて「何が面白いんぢゃい!」って思っちゃいそうなんだけど、何故だかぴよの涙腺のスイッチ入りまくってどーにもこーにも涙ダダ漏れ(笑)
今更こんな事書いたら「アホかお前は」って言われそうだけど、素直に「友達っていいよね!」って思っちゃう。 大人になる前の大切な時間を、一緒に成長したり叱ったり励ましてくれたり慰めてくれる友達って貴重だなと、いい歳コイたおばさんでもこの映画を見ると思っちゃう訳ですヨ(^-^; 自分の青春時代にこんなステキな映画に出会えていたらなぁ・・・いや、この映画を見る事で自分の青春時代を懐かしく優しい気持ちで思い返せる(こんなステキなエピソードなんてありゃしませんでしたがネ。苦笑)、そんな不思議なパワーを持った作品でした。
4人がそれぞれギリシャ、サウスカロライナ、メキシコ、そして地元メリーランドと別々の場所で過ごすので、当然だけどそれぞれの土地の様子が映画中に登場します。 ・・・ギリシャが、ギリシャが、この映画見るとどーしても行きたくなるぅーーーー!!
ロケ地、4人の愛らしいキャラクター、愛すべきエピソード、さりげないセリフ、何もかもがツボ入りましたね。 青春映画なんて今更・・・と思ってる大人な皆さんにも是非見てもらいたい!!
|