2005年09月20日(火) |
この胸いっぱいの愛を |
監督:塩田明彦 出演:伊藤英明 ミムラ 吉行和子、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 2006年、子供の頃に過ごした北九州・門司に出張に来た比呂志は、自分がいつの間にか1986年にタイムスリップしている事に気付いた。同じ飛行機に乗っていたヤクザの布川、影の薄い男臼井、盲目の老婦人朋恵も同様にタイムスリップしていた。20年前の門司で10歳の自分「ヒロ」と、今は亡き初恋の人「和美姉ちゃん」に再会した比呂志だったが。
【感想】 2003年に大ヒットした「黄泉がえり(2003.2.3鑑賞)」の原作者・梶尾真治の中編小説「クロノス・ジョウンターの伝説」を基に、黄泉がえり製作メンバーが再結集して作ったという鳴り物入りの作品。 主役の比呂志を演じた伊藤英明クンが好きなのー♪共演のミムラちゃん、確か「着信アリ2」で見たハズなんだけど、最後のスタッフロールが流れるまで誰かわかんなかった。ごめん・・・彼女ってぴよの中で印象薄過ぎ(^-^;
テーマは「もしも過去に飛んで、ひとつだけでも何かをやり直すことが出来たら・・・。」 これが戻れちゃった、と言うかある理由で戻っちゃった人達の群像劇(比呂志のエピソードが中心)という事ですわ。
うん。いい話だ。 誰が見ても「いい話だネ」って言うと思う! きっと「自分だったら過去のどの部分に戻ってやり直したいかなぁ〜?」って考えると思うヨ♪ 感想終了!(コラ)
うーん・・・別に吠える程出来の悪い作品だとも思わないけど、予告編見て期待した程の感動もしなかったっつーか。 原作者も監督も「黄泉がえり」と同じだからなのか?作りがかなり似てるんですよね。だから「黄泉がえり」を既に見てる人だったらそれ程驚くような展開もないし、「またそー来ましたか」くらいには思っちゃうんじゃないかと。 もっと言うと「黄泉がえりがウケたから二匹目のどじょう、思いっきり狙っちゃいましたネ?」くらいは思うハズ。
割と上手にまとめて行くんだけど、かなりの確立でツッコミが入りそうなのがクライマックス以降の展開。 かなり拍子抜けするんですよね・・・途中で判っていた事だけど、それにしてもこんなサックリした見せ方と取ってつけたようなオマケ的「アンタ達楽しそうだネ♪」みたいなサバサバした展開で。(^-^;
意図的なのか?この作品は近年多い「泣かせ邦画(セカチュウ、いま会い、に代表される)」のセオリーをぶち破って、敢えてクライマックス以降のシメを泣かせないでサラリと流しているのが・・・逆に不自然な気がしなくもないんですが。 ここまでやったなら、思いっきり「泣かせ」か「ド感動!」に持ってってもいいんちゃう? って言うか、多分この映画を見に行くほとんどの人が「最後でどれだけ泣かせてくれるん?」と期待してるんじゃないかと思うんですよ。
いくらでも「泣かせ」に作れるハズの展開を敢えて放棄した勇気は買いますが(苦笑)、別に放棄したからって賞賛に値するという訳でもなし、ここは一発「クサい!クサ過ぎるけど泣いちゃったぢゃないか!バカヤロー!」くらいやっちゃっても良かったんじゃないかと思うんですがねぇ(^-^;
個人的には比呂志の子供時代「ヒロ」を演じた子役クン(富岡涼クン)、彼がかなり良かった。 TVほとんど見ないから彼の事を全然知らないんだけど、子役だからと侮ってはいけません!もしかしたらこの映画に出演してる役者の中で一番ウマかったかもしんない!
しかも一見フツーそうに見えて将来イイ男に成長しそーな予感・・・今から青田買いしておくかぁ?(笑)
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