監督:クリス・ウェッジ、カルロス・サルダーニャ(共同監督) 声の出演:ユアン・マクレガー(ロドニー) ハリー・ベリー(キャピィー) ロビン・ウィリアムズ(フェンダー)、他 オススメ度:☆☆☆
【あらすじ】 小さな町に住む貧しい皿洗いロボット・コッパーボトム夫妻の息子ロドニーは、ビッグウェルド博士に憧れていつか発明家になる事を夢見て成長した。学校を卒業したロドニーは、いよいよ夢を叶える為に博士のいるロボットシティに向かう。ところがビッグウェルド博士が引退した後の会社は、新経営者ラチェットの陰謀により「アップグレード出来ない貧乏ロボットはスクラップにすべし」という方針に変更されていたのだ。
【感想】 「アイスエイジ(2002.7.9鑑賞)」のクリス・ウェッジ監督が同スタッフと共に送り出すフルCGアニメ。 前作は太古の氷河期が舞台、そして今作は一気に架空の「ロボット達が生きる世界」に次元スリップ?して、カラフルで独創的な世界観で観客を魅了しようという試みでしょうか。
簡単に言っちまえば「夢を諦めずに努力し続ければ、いつか必ず叶う」という、イマドキそんな事聞いても誰も見向きもしないような「超王道的道徳映画@ウルトラースーパーお子向け」ですね(きっぱり)
いきなり吠えたよーな感じですが、やっぱ映像はすっごくキレイですよ。 子供だけを楽しませるのに何もここまで凝らなくていいんちゃう?というくらいキレイ♪当然だけどターゲットを子供だけに絞る気は毛頭ないんでしょうね。 この映像美に対するこだわりは「大人にも充分楽しめる映画ですヨ!」というアピールなんでしょう。
それは当て込んでる声優陣の豪華な事からも言えるでしょう。主人公ロドニーの声はユアン君、ロドニーとちょっといい雰囲気になるキャピィーにハル・ベリー、他にも誰もが「この声のキャストなら是非見てみたい!」と映画ファンに思わせるよーな大物がジャンジャン吹替えてますしネ。
確かに絵もキレイだし話も磐石ですが、大人にはやっぱり少々物足らないと言うのか。 ただ面白い絵を見せようというだけの理由?で妙に凝ったビッグウェルド・インダストリーズ行き特急の様子も、確かに楽しませてもらうけど「訳わかんねーなー」としか思えなかったし、そもそもどうしてビッグウェルドが引退したのか今ヒトツ理解に苦しむし、ビッグウェルド博士がロドニーの心意気に触発されるというのもあの展開だけでは心理描写が薄い。
でも、大多数の低所得者層が一部特権階級的高所得者層に対して反乱を起こす・・・低所得者を圧迫して富める者程甘い汁を吸う事が出来る世の中は間違っている、というメッセージを本作が発しているとしたら「とっても楽しい政治映画」としてある意味ブラックユーモアとも受け取れると思うんですが。(^-^;
そこまで深読みする必要はないと思いますよ。 きっとメインネタは「夢を諦めないで頑張ろうネ♪」という事だと思いますよ。うん。きっとそーだ。
ひねくれないで、童心に戻って楽しめれば万事OKな作品だと思います・・・ぴよみたいにひねくれないでネ(苦笑)
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