監督:ダニー・デヴィート 出演:ベン・スティラー ドリュー・バリモア アイリーン・エッセル、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 ニューヨークで大手出版社の編集者として働くナンシーと、処女作が高い評価を受けて将来を嘱望された新人小説家のアレックスはラブラブな夫婦。そろそろ夢のマイホームを!と探し歩いていると、ブルックリンの一等地に正に理想の物件が格安で売られているのを発見。ただ1つの問題は2世帯住宅の2階部分に元々間借りしている老婆がいる事。でも95歳を過ぎた老婆だからそのうち・・・という訳で、愛の巣購入を決めたアレックスとナンシー夫婦だったのだが。
【感想】 「メリーに首ったけ」等の錚々たるコメディに出演し、アメリカでは超有名なコメディアン俳優ベン・スティラーと、チャーリーズ・エンジェルシリーズで既に日本での認知度も高いドリュー・バリモアが共演のドタバタラブコメ。 製作は2003年ですが、今頃になってよーやく日本で公開です。先日観た「50回目のファースト・キス(2005.6.20鑑賞)」よりもコチラの方が先に製作されてるのに、どーして日本公開が後なんでしょ?
ラブラブ夫婦のアレックスとナンシーが格安で手に入れた二世帯住宅。その家の2階部分には前の所有者時代から間借りしている老婆が住んでいて、先住権があるから老婆を追い出す訳にはいかないものの、所詮95歳はとうに過ぎた老婆なんだから早かれ遅かれ・・・ね?(^-^; とタカくくってたものの、この老婆が一筋縄ではいかないとんでもねーババアだった!という話。
最初の内は映画中のアレックス夫婦も観客も「どーにもムカ付くけど気のいい婆さんだしなぁ。わざととも思えないし」と思ってババアの様子を見てるんだけど、それが段々エスカレートしてくると「こりゃー明らかにワザとやってるだろ!」という確信に変わってくる訳ですわ。 観客がそう確信する頃には、やっぱり映画中でも「あのババア、絶対確信犯だ!」とアレックス夫婦も思う訳で、そうなると一筋縄ではいかないババアを何とかこの家から追い出そうと画策するけど・・・もっと簡単な方法があんじゃん?という、割とブラックな展開を見せて行きます。
要するにいかにもアメリカらしい、ネタがブラックになればなるほど笑えるという「アメリカンギャグの王道」作品です。
アレックスはいかにもベン・スティラーが演じるのに相応しい「彼が最も得意とするキャラクター」ですし、しっかり者で愛らしい妻ナンシーを演じるドリュー・バリモアもイメージにピッタリ合う♪ 何よりこの映画のツボは「2階に住む老婆」を演じたアイリーン・エッセル女史でしょう!なんと御年81歳の彼女、時に弱々しく時に勇猛果敢に、そして満面の笑顔でやる事成す事めっちゃくちゃ感じが悪い!(爆) アワアワ悩殺バスルームシーンまで披露してくれて(笑)、正に彼女なしで語れない作品になってます!
ぶっちゃけ言うと途中でオチが見えるものの、相当楽しい作品になってますよ。 相当楽しい作品なのは間違いないんだけど・・・ありがちなアメリカン・コメディと言えばそれまでで(^-^; 配役がピタリとハマってるのはとっても好感が持てるんだけど、ベン・スティラーが余りに「いつも通りのハマり役」過ぎて、安心して見れいられる分意外性が全くないというのが残念と言えば残念か。
DVDレンタルでも充分と言えばそれまでですが、暇潰しにはもってこいのお軽く笑える秀作だとは思いますね。 見て損はないですよ・・・鑑賞のお供にはポップコーンとコーラがお似合い!なアメリカンな一作です。
|