監督:ジェイ・ラッセル 出演:ホアキン・フェニックス ジョン・トラボルタ ジャシンダ・バレット、他 オススメ度:☆☆☆☆−
【あらすじ】 新米消防士のジョンは先輩達からの強烈な洗礼を受けてボルチモア消防署に迎えられた。ポンプ隊に配属されたジョンは署長マイクの指導の下、緊迫する初出動を迎える。使命感と正義感に燃えるジョンは、やがて美しい妻を娶り子供も出来て順風満帆だった。だがジョンは常に命と隣り合わせの職務をこなし、過酷な運命を背負う事になるのだった。
【感想】 「9.11アメリカ同時多発テロ」で、その勇気と正義と使命感を人々に見せてくれた消防士。 彼らの真摯な姿や彼らが背負う苦悩等を、等身大のリアルな姿で見せようというヒューマンドラマ。主人公ジョン役をホアキン・フェニックス、そして彼を見守るお茶目で周囲から信頼を寄せられる人格者の消防署長マイク役はジョン・トラボルタ@顎が割れてるおっさん(をい)が演じています。
この作品、3月に行ったモルディブの機内上映でやってたんですよね・・・んで、実言うと最初の30分くらいで余りの睡魔に撃沈し、そして次に目が覚めた時に画面に映っていたのはラストのトラボルタのスピーチシーンだったのさ(^-^; よーするに、内容はほとんど判らないけどオチだけは知っているという「ほぼ最悪」な状態だったんですが(笑)
まあ、オチを知ってても全く問題のない「直球ド真ん中なヒューマンドラマ」でした。 いかに消防士が過酷な仕事をしているのか、消防士は日々どんな事をしているのか、消防士ってどんなにハートフルで正義感が強く使命感に燃える素晴らしい人々なのか・・・そーいう取って付けたよーな「消防士万歳!映画」です。
見せ場の火事シーンは、最近流行りのCG処理を一切しないで全て実際にガンガンに燃やして撮影してるそーでして、それはそれは物凄い迫力と緊迫感のある映像になっています。 緊迫感を感じさせるのは実際の炎で撮影しているからという面と、実際の炎の前で役者も演技しているから当然だけど彼らも命懸けで撮影に望んでいるという「本気の緊張感」とが絡まってという事もあるでしょう。 消火活動のシーンを見るだけでも充分価値のある映像だと思いますねー♪
クライマックスシーンの導入部から映画が始まって、怪我をしたジョンが切れ切れに自分の今までを回想する事でエピソードを繋げるという形式。まあありがちな展開ですが、特にひねる必要も感じないジャンルなので。
回想シーンが多少もたつく感もあるものの、それらはみんな「消防士ってこんなにいいヤツら♪」というのを観客に示すためのモノばかりなので、特に端折る必要もない気がするし・・・ちゃんと間を持たせる為に笑わせるシーンを所々に挿入してますし、友情や家族愛もソツなくキッチリ見せてくれたりクライマックスへの布石も万全ですし。 基本的に文句垂れる箇所のない作品だと思いますねぇ。
でも・・・ぴよは「消防士モノとしてはバック・ドラフトの方が好きだな」というのが正直な感想でしたね。 バック・ドラフトと本作を同じジャンルとして考えてはいけないのかもしれないけど、もし本作が最初から「ヒューマン」というジャンルだと知っていたら、もしかしたら見なかったかもしれませんワ(^-^;
でも「コレは消防士万歳!ヒューマンドラマだ」と知った上で見れば、本作はなかなかの秀作でしょう。 この作品を見て「オレも消防士目指すぞ!」という若者が今後増えるかは???ですが(笑)、少なくとも見て損はない出来になっていたと思いますネ・・・そしてヒューマン好きさんには文句なくオススメ出来ますヨ♪
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