2005年04月19日(火) |
ビューティフル・デイズ |
監督:ルディ・スジャルウォ 出演:ディアン・サストロワルドヨ ニコラス・サプトラ ラディア・シェリル、他 オススメ度:☆☆☆☆
【あらすじ】 17歳の女子高生チンタは、いつも仲良し4人の女の子と学校の壁新聞を作って遊ぶグループの中心的人物。毎年学校で行われる作詩コンクールで今年も優勝間違いなし!と自負していたものの、優勝はランガという男の子に決まる。彼の詩を読んで感銘を受けたチンタはランガに取材を申込むものの、クールなランガにあっさり断られて怒り心頭。でも知的で影のあるランガにどんどん惹かれて行くチンタ。ランガもチンタと会話する内に彼女の事が気になり出すのだが・・・
【感想】 2002年に公開されるや、若者の圧倒的支持を得てインドネシア映画興行史上最高を記録したという作品。 日本ではあまり馴染みのないインドネシア製作です。だから当然だけど役者の名前も顔も馴染みがない・・・と思って公式サイトを調べてみたら、主人公チンタ役の女優さんはかなり本国では有名な方らしいですが、その他の主要キャストは軒並み本作で映画デビューなんだそーだ。 ちなみに監督さんすら本作が映画監督デビュー作。デビュー作がヒットして良かったネ♪(^-^)
とにかく物凄くベタな青春モノなんですわ。 ぴよが中学生の頃に読み漁った「少女マンガ@学園恋愛モノ」のセオリーを何1つ外さない、完璧に臭い青春モノ(笑) きっと今ぴよが中学・高校生だったら、もしくはぴよが中学・高校時代にこの映画を見たら、共感しまくって涙しまくって感動しまくって収拾付かないくらいに興奮した事だろう・・・
さて、そんなすっかりおばさんになったぴよが今見ると、チンタがウザくて仕方がないのだ(^-^;
チンタが「私達は親友だから、何でも相談して!」って言うと「本当に親友だったら軽々しく親友、親友って言わねーよ」と毒づいてるし、ランガにちょっと冷たくあしらわれたからって、ブリブリ怒って嫌がらせの手紙書いたりしてるのも「お前、自分がちょっと可愛いって判ってるからってエラソーにすんぢゃねーよ!」って吠えてたし、友達が本当に悩んで相談してるのにランガにのぼせ上がってウソ付いて断ってるのも「なーにが親友だよ。フザけんぢゃねーぞ!このクソアマ!」←コラ
散々吠えまくってるけど、どこか心がチクチクする。 そう・・・チンタが言ったりやったりしてる数々の悪行(謎)は、ぴよが正に学生時代にやった事そのままなのだ。 友達と約束してたのに、好きな男の子に誘われたら友達にウソ付いて断って男の子の尻追っかけてた。 好きな男の子に素直になれなくて、でも彼の興味が引きたくてわざと意地悪言ったりした。 友達に悩みを相談されてるのに、自分の事で頭がいっぱいでその場しのぎの適当な受け答えをした事もあった。 ・・・さすがに「親友」という言葉を使って友達の気を引くよーな事はしなかったけど(^-^;
でも女の子なら誰でも、チンタのしたような事を1度や2度はやっちゃってるんじゃないかな? 大人になった今ではバカバカしいと思うけど、本気で「友情」と「恋愛」の狭間で悩んだりした時代があったハズ。 そんな「子供の頃はこんな下らない事を人生の一大事みたいに大騒ぎして悩んだ事があったなぁ・・・」という感慨に思いっきり浸らせてくれる、そんな可愛らしい話でした。
映画が終わる頃には何だか妙にウキウキしてる自分・・・ある意味「童心に返る」ステキな映画でした。
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