2005年04月09日(土) |
パリ・ルーヴル美術館の秘密 |
監督:ニコラ・フィリベール 出演:(ドキュメンタリーなので出演者のクレジットなし) オススメ度:☆☆−
【あらすじ】 所蔵品数35万点以上、世界最大規模を誇るルーヴル美術館。この壮麗にして絢爛な美術館の内部に初めてカメラが入り、ここで働くスタッフ達の様子を殆どBGMも演出もなく淡々と克明に見せていく。 職員数1200人を抱えるルーヴル美術館の舞台裏を一挙公開!のドキュメンタリー
【感想】 愛知県・名古屋市博物館で3月29日〜5月22日まで「ルーヴル美術館所蔵 古代エジプト展」を開催中。 ルーヴルは憧れて止まない美術館だし、エジプトは一昨年旅行してハマりまくった国。ダブルネームの催し物ですからこれは行かなくちゃいかんだろー!てな訳で、いそいそと見に行って来ました。 すると3月29日〜4月10日まで、博物館地下の講堂でとってもお安くこの映画の上映会をしていた訳ですわ。 これまた見ない理由など何もない、見る理由なら山ほどある・・・てな訳で鑑賞して来ました。
本作、制作されたのは15年前の1990年。日本でも公開されたようですが、全く知りませんでした。 監督さんは「ぼくの好きな先生(2003.10.23鑑賞)」で世界的認知度が一気に上がったニコラ・フィリベール氏。
「ぼくの好きな先生」を見た時も思ったんですが、今作でもBGMやナレーションや演出はほどんどなく、美術館内の音や光や様子をそのまま切り取って繋いでいる・・・非常に淡々とした作りになっています。 そこで働く職員達の日常的な姿を、ただありのままにフィルムに焼き付けている、そんな印象の作品です。
そんな訳で、死ぬほど眠いです(苦笑)
必死で目をこじ開けて、アメを舐めたり膝をつねったりしながら鑑賞していたぴよですが、ふと周囲を見渡すと少なくともぴよが視認した範囲では、実に8割強の方が健やかにお休みになっていらっしゃいました(爆)
ぴよも含めてですが、 多分この映画のタイトルを見て「これはハズせない!」と思った人というのは、大抵「ダヴィンチ・コード」の愛読者なんじゃないかと思うんですけど・・・いかがでしょうかね?(^-^; だって「ルーヴル美術館の秘密」なんですよ!?そりゃーアナタ、当然だけどモナリザとダ・ヴィンチの秘密部分に絶対に触れる、と言うかモナリザの秘密部分に触れない訳がないだろー!くらいには思って当然でしょ?
そーいう早とちりな人が見るとガックリ来る事間違いなしの、ホンモノの「ルーヴルの秘密」です(苦笑)
観光客として表玄関からしか入れない市井の皆様に、ルーヴルという美術館にはこんな仕事をしている人もいる、こんな職業のスタッフもいる、こんな時間にこんな事を裏ではやってる・・・そーいう「裏方作業の秘密」を淡々と見せてくれるという作品です。間違ってもルーヴルが所蔵する美術品に関する考察や秘密や謎に迫ったモノではありません。
興味を惹いたのは、とてつもなくバカデカイ作品(油絵)をどうやって部屋に入れるのか。 幅も高さも何メートルもある(何十メートル?)、明らかに壁ぶち破らないと出し入れ出来ない大きさの作品を、どうやって運んでるんだろう?というのはぴよにとって長年の謎だったんですが・・・大体予想した通りの方法でした(笑) それにしても大変な作業です。歴史的な遺産になっているこれらの美術品を、破損しないように丁寧かつ慎重に移動させるというのは、スクリーンで見ている以上に大変な苦労があるだろうなぁ・・・と思いましたね。
ま、そんなトコロでしょうか(をい) 少なくとも「ダヴィンチ・コード」が好きだから・・・という理由で何かを期待してこの作品を見ると、肩透かし食らう事は必至ですから覚悟して下さいヨ(^-^; ドキュメンタリー作品として質が高いのか?とか、そーいう事はぴよにはよく判らないけど、少なくとも退屈しまくって睡魔と闘い続けた85分。たったの85分の上映時間が長かった事、長かった事・・・
それにしても映画中、ダクトが剥き出しになった地下通路を歩いてる職員が「そろそろピラミッドの真下です」と言ったり、本当に一瞬だけのシーンだけどピラミッドのガラスを拭いている職員の姿が写った瞬間、「あぁ!何か秘密が!?」
・・・だから違うってーの。全く懲りないんだからぁ〜<自分(笑)
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