監督:シェカール・カプール 出演:ヒース・レジャー ウェス・ベントレー ケイト・ハドソン、他 オススメ度:☆☆
【あらすじ】 1884年、イギリスは女王陛下の名の下に世界に領土を広げていた。将軍の息子である青年ハリーは、友人達からも信望の熱い将来を約束されたエリート仕官。美しい令嬢エスネとの婚約も発表して人生は順風満帆だった。ところがある日、ハリーの属する隊が反乱軍鎮圧の為にスーダンに派兵される事になったのだ。ハリーは派兵辞令の翌日希望退役し、仲間達から「臆病者」呼ばわりされて屈辱の白い羽根を送り付けられる。愛するエスネにまで軽蔑されて背中を向けられたハリーは一念発起、仲間を救うべく単身スーダンに乗り込んだのだが。
【感想】 2002年、英・米共同制作作品。 元々は1902年に発表されたA.E.W.メイスン氏著の「四枚の羽根」が原作ですが、この作品は過去に何度も映画化されているんだそうです。ですがぴよは他の映画化作品を見た事がなかったですね。 ケイト・ハドソン嬢が結構好きなので劇場公開時にかなり楽しみにしてたのに、何故かスルーしてしまった作品(^-^;
まずそのお気に入り女優♪ケイト・ハドソン嬢が・・・・ぜんっぜんイギリス貴族のご令嬢に見えないっ!(涙) ダンスもおぼつかないしイギリス訛りの英語も???だし、それに「貧乳」にあの時代のドレスはちょっとなぁ(をい) それからハリー以下、出てる役者さんがとっても現代風っていうか何ていうか・・・全く1884年っぽく感じないヨ。
ま、そんな瑣末な事はツッコミポイントではありません。 この映画はとにかく主人公に全く同調出来ないトコロがスゴイんです!(苦笑)
そもそも戦争に行くのがイヤ、死ぬのが怖い!って理由で退役したハリーが、みんなから臆病者呼ばわりされた挙句に彼女にまでそっぽ向かれた事で「俺は臆病者なんかぢゃなーい!みんな待ってろよー!」と突如猛然と立ち上がって、単身スーダンに乗り込んで行くのだ。 ・・・だってお前、戦争行くのが怖くてイヤだから逃げたんでしょ?充分臆病者やんか(ぼそ) しかも後からスーダンに追っかけて行くくらいだったら、最初から逃げんなよ。もっと言えば、本当に臆病者のクセに白い羽根送られたくらいで突然勇気りんりん♪スーダンに行っちゃうというのも、理由として余りに弱いぞよ。
スーダンに行った後も、たまたま手助けしてくれる黒人の相棒に出会うと彼におんぶに抱っこ状態が延々と続き、捕虜になった友人を救い出すっ!と心に誓ったハリーは、助け出す算段も何もないのに自ら捕虜になりに行く。 「きっとあの黒人サンが助ける算段を付けてくれるに違いないゾ♪」くらいに思ってたんでしょうか?このアホは(爆)
エスネ嬢もまた中途半端なキャラで、「ハリーの事が忘れられないのぉ♪」と言いつつも、明らかに自分に好意を寄せていた事がミエミエだったハリーの親友ジャックに「愛するジャックへ(はあと)」な手紙を出して色目使いまくる。 今まで散々翻弄され続けても頑張ってようやく婚約まで漕ぎ着けたジャックに対し、ハリーが戻って来ると一応スタンスとしては「私はジャックと結婚するワ」と言いつつも、明らかに人のいいジャックが自ら身を引く事を熱望(苦笑) ジャックもみすみすハリーに譲ってる場合ぢゃねーよ!つーかジャックが許したってぴよが許さねーぞ!コラ!
と、ツッコミどころ満載でなかなか楽しい映画です(笑) 結局コレは反戦映画なのか?それとも宗教弾圧モノ?友情映画?冒険映画?さーぱり作品の主題が判らなかったぴよですが、映像に関して言えばかなり満足出来ます←取って付けたような書き方ですが、ホントなんだってば(笑) 砂漠のシーン、あの時代の古式ゆかしき戦闘シーン・・・特に砂漠で角陣を組んだイギリス軍を、四方八方からスーダン反乱軍が襲い掛かる所を上空から俯瞰する映像の迫力と言ったら!
しかもイギリス軍は完膚なきまでこっぱ微塵にやられちゃうんだヨ。スーダンばんざーい♪(笑)
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