監督:ジェラール・クラヴジック 出演:ヴァンサン・ペレーズ ペネロペ・クルス エレーヌ・ド・フジュロル、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 18世紀フランス・ルイ15世期、プレイボーイのファンファンはある娘に手を出したのが運のツキ、娘の父親が傷物にさせられたと逆上してムリヤリ結婚させられそうになった。ほうほうのていで逃げ出した彼は、占い師アドリーヌから「軍人になれば王女と結ばれる運命」と告げられて、結婚から逃れる為に軍隊に志願した。ところがアドリーヌは軍のリクルーターの娘で、誰にでも同じ占いをして志願兵を募っていたのだ。軍隊に合流する為に移動している途中、とある馬車が襲われていた所を助けたファンファン。実はこの馬車にはルイ15世の王女が乗っていたのだ!
【感想】 去年のカンヌ映画祭オープニング上映された「リュック・ベッソン」フィルム。 監督はベッソンじゃないですが、彼の子飼いの監督(コラ)ジェラール・クラヴジック氏。ベッソンは製作と脚本にクレジットされてますが・・・まあ「リュック・ベッソンの映画」なんでしょうねぇ。 本作は1952年にジェラール・フィリップ氏主演で公開された同タイトルの作品のリメイク。この作品は当時大ヒットして、ジェラール・フィリップ氏はその後この役名「ファンファン」がニックネームになった程。 ちなみに岡田真澄氏はジェラール・フィリップにあやかって自ら「ファンファン」と名乗ってるそーですわ。
良くも悪くも「ベッソンフィルム」って感じで(笑) 壮大な時代モノを期待してると思いっきり肩透かし食らいますが、「すっとこどっこいなベッソン映画」を期待している方には必ずや満足して頂ける作品だと胸を張って言える・・・みたいなネ♪ ちなみにぴよはこーいう「やたら衣装や小道具にこだわったバカ映画」は大好きです(^-^)
結構本格的なアクションシーンも盛り込んでる(こーいうのベッソン好きそう♪)割りには、妙ちきりんなキャラを登場させてコソコソ笑わせる(コレもベッソン風)辺りなんざぁ〜ある意味磐石とも言える作り。 1952年の作品を見てないからどれくらい本作と作風が違うのか想像付きませんが、少なくともこれはこれできちんとフランス風の嫌な笑わせ方(こらこら)に徹していて好感持てます。
最近ちょっと老けてショボくれたか?と思ってたペネロペちゃんですが、本作では実に魅力的なキャラを演じていて、彼女に対する愛を感じさせますネ♪ それよりファンファンを演じたヴァンサン・ペレーズ、彼の事を全く知らなかったんだけど、なかなかいいですヨ ぶっちゃけ言ってそれほど花のある役者さんには見えませんが、アクションもソツなくこなしているし、軽妙な喋り、洒脱な物腰、そこはかとなく漂う品の良さ、どれをとってもかなりイケてます♪ 今後彼の出演作品は努めてチェックしたいなぁ〜と思わせる、なかなかステキな役者さんでしたワ。
いかにもベッソンらしい「おフランスのB級コメディ」ですが、このおバカを楽しめない人も多いとは思う。 それでもステキな衣装にワクワクして、軽妙な語りとアクションを楽しんで、そして皮肉交じりのフランス小噺に苦笑しながらも「いかにもだよなぁ!」とにんまりする。 正に「脳みそカラッポにして絵とシャレを楽しむだけ」に徹する事が出来れば最強な作りになってますわね。
んな訳なので、絶対にみなさんにオススメ!とまでは言いませんが・・・ ぴよはなかなか楽しませて頂きましたわヨ♪
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