2004年10月24日(日) |
NY式ハッピー・セラピー |
監督:ピーター・シーガル 出演:ジャック・ニコルソン アダム・サンドラー マリサ・トメイ、他 オススメ度:☆☆☆
【あらすじ】 子供の頃から気が弱く本音の言えないデイブ。25年経った今もその優柔不断な性格は相変わらずで、恋人リンダとの関係もなかなか進展しない状態だった。ある日出張で乗った飛行機内で小さな誤解からとんでもないトラブルに発展、裁判所で「怒りを抑制するセラピー」を受ける事を命令されてしまった。果たしてセラピーを受けに行くと、そこにいた医師は何と機内で隣の席に座っていた迷惑男・バディだったのだ。
【感想】 名優ジャック・ニコルソンとアメリカでは超人気のコメディアン(でも日本では知名度イマイチ?)アダム・サンドラーが共演するコメディ。本作は色んな著名人がカメオ出演しているのも話題になりましたわね。NYヤンキースの現役選手や「コートの暴れん坊」の異名で名高いテニスプレイヤーのジョン・マッケンロー、ジュリアーニ元NY市長まで出演してます。
サンドラー演じるデイブは、普段は気弱で大人しいものの何かの拍子でぶちキレるというキャラ。 「パンチドランクラブ(2003.8.30鑑賞)」のキャラとまるまる被ってますが、「パンチ〜」よりも本作の方がずっとキレ方が大人しくて「これくらいの人だったら結構多いんじゃない?」程度のありきたりなキャラです。 で、相方のセラピー医師バディは「胡散臭い怪しい表情させたら右に出る者なし」のジャック・ニコルソン。 相変わらず磐石な演技、つーかすげー濃いキャラで完全にサンドラーを食ってますよ(^-^;
ジャック演じるバディが施す「セラピー」がとにかくハチャメチャで、バディに振り回されて散々な目に逢うデイブの気の毒な様子と、バディのすっとぼけたやり取りを見せて笑わせようって事なんですがー、
どーもね、ぴよはあんまり笑えなかったんだよね。 最初の内は「ぷぷっ」としてたんだけど、段々それがエスカレートして回も重なると「ちょっとそりゃあんまりなんじゃない?」とツッコミ入れたくなって来ちゃって。あんまりにもエゲつない展開が続くからデイブが気の毒になっちゃってさ、「これじゃーどんなヤツだって大抵キレるだろ」って胸糞悪くなって来るじゃんね。 まるで「他人の不幸を見て喜ぶ卑劣漢」になった気分になっちゃって、どーにも乗れなかったんだな。
コレがね、きっとわざと観客に「ちょっとそこまでは・・」と思わせるくらいに大げさにやってたんだろーなーと、後の展開を見て多少納得。つーか別にそーいう訳じゃなくて本気で「こりゃー面白いゾ」と思って製作者が作ってたんだったら、完全にぴよとは笑いのツボがズレてますよ(^-^; ま、ツボがズレてたとしても結果的に後の展開が生きるようになってましたので、製作者の勝ちでしょう(笑)
たぶんほとんどの人が一番ツボに入っただろうシーンは(ぴよもこのシーンは結構スキ♪)、朝の大渋滞の橋の上で「ウエスト・サイド・ストーリー」の名曲「I feel pretty」を2人で熱唱するくだり。 このシーンも最初は「こんなのあり得ねーって」とイライラしながら見てたんだけど、段々デイブもノリノリになって来て最終的にバディとデュエットする段になって「コイツらバカだぁ〜♪」と、よーやくツボに来た次第(笑) あかん・・・コメディをひねくれた心で見てはいけませんな。もっと素直に楽しまなくちゃ(^-^;
ラストの意外なオチには「まさかこーいう事とは!」と、更にあり得ない展開に驚きを禁じ得ませんでしたが、この意外なオチがあってくれたからこそ今まで心の中で叫び続けた「あり得ねーって!(怒)」というぴよの気持ちが氷解した訳で。
散々心の中で悪態付いてたクセに、見終わったら気分いいでやんの(爆)
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