2004年10月23日(土) |
スパニッシュ・アパートメント |
監督:セドリック・クラピッシュ 出演:ロマン・デュリス オドレイ・トトゥ ジュディット・ゴドレーシュ、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 パリに住むグザヴィエは、大学生活最後の1年をスペイン語習得の為にバルセロナ留学する事に決めた。恋人のマルティーヌを置いて行く事が心残りのグザヴィエだったが、バルセロナに着いて住む事に決めた場所は色んな国から留学に来ている学生がシェアするアパートメントだった。 この地にみるみる馴染んだグザヴィエは恋、挫折、不倫、友情、様々な体験をして充実した日々を送るのだった。
【感想】 ヨーロッパ各国で大絶賛を受け、フランス・セザール賞に5部門ノミネートされたという青春映画。 原題は「ローベルジュ・エスパニョール」、直訳すると「スペインの宿」という意味になるんだけど、他にもフランス語のスラングで「ごちゃまぜ」という意味があるそーだ。バルセロナに留学に来て、そこで様々な国の留学生とルームシェアをするという内容を考えると、なかなか気の利いたタイトルだと思いますネ♪
予告編見た時はオドレイ嬢が主役なのかと思ったら、「堕天使のパスポート(2004.10.11鑑賞)」の時と同様、彼女はあくまでも脇役でした。ま、他に日本で馴染みのある役者が出演してないから、相変わらず詐欺みたいな予告編の作りしてても仕方ないのかもしんないんだけどネ(^-^;
んな訳で内容ですが、とにかくどーでもいいよーなエピソードがただ延々と続くだけの楽しい青春映画(笑) 映像の見せ方が色々工夫してあってネ、フィルムの早回しをしてみたりスクリーンを分割して映像を見せたりと、観客を飽きさせないように手を替え品を替え頑張ってます。 とエラソーに書いてますが、実はビール片手に鑑賞してたので映画前半ウトウトしてました(^-^;
目がパッチリ覚めたのは、レズビアンのルームメイトから「男って女のコトが全然判ってないのよネ」と言われてグザヴィエが女の口説き方のイロハを教えてもらう辺りから(笑) 思ったトーリ美貌の人妻にちょっかい出してくれる辺り、嬉しくなっちゃうよなー♪
シェアしてるルームメイトはドイツ、ベルギー、イギリス、イタリア、スペイン、デンマーク、そしてグザヴィエのフランスと全員が違う国籍で、どいつもこいつも個性的。いかにも「ローベルジュ・エスパニョール(ごちゃまぜ)」を彷彿とさせる楽しいキャラクターを揃えています。 この映画見て「こんなに楽しいなら自分も留学(遊学か?)しようかな♪」くらいは思うヤツ絶対にいるね(きっぱり)
さて、そんな野望を抱くには余りにトウが立ち過ぎたぴよにとって(薄涙)、この映画の一番の収穫は何つってもバルセロナのステキな景色ですわ。 スペインって元々「行きたい国候補」のかなり上位なんだけど、この映画見たら「行きたい熱」がヒートアップ! ガウディ建築の最高峰サグラダ・ファミリアの素晴らしさは言うに及ばず、グエル公園(ここはステキだー♪)とかちょっとした裏通り、ペインティングされた古い壁、何もかもが旅ゴコロを刺激してくれるぢゃないかー!きーっ!
いかにも青春映画!てな感じで、グザヴィエはバルセロナの陽気な空気にすっかりスポイルされてる? ・・・いやいや、一応シメとしては「若い時代には何事も経験する事が大切。きっとキミの人生のスパイスになるヨ♪」的爽やかなオチで大団円。まー文句の垂れようもない楽しい作品ですわね。
惜しむらくは、ぴよがあとン十年若い頃にこーいう映画が見たかったな、と(苦笑)
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