2004年08月29日(日) |
ステップ・イントゥ・リキッド |
監督:デイナ・ブラウン 出演:ブルース・ブラウン レイアード・ハミルトン デイブ・カラマ タジ・バロウ、他 オススメ度:☆☆☆
【あらすじ】 プロ、アマチュア、世界の有数サーフスポット、地元サーファーが集う小波の立つ浜や湖、生まれて初めてサーフボードに乗る子供、28年間1日も休まずにサーフィンを続ける男・・・世界中の海とサーフィンを愛する人達にカメラは迫る。
【感想】 サーフィン映画の最高傑作と謳われた「エンドレス・サマー」の製作・監督を手掛けたブルース・ブラウン氏が製作総指揮を取り、息子のデイナ氏がメガホンを取り製作したという親子合作のサーフィン・ドキュメンタリー。 柳の下に3匹目のどじょうを狙った本作、映画館に行くといつもとかなり雰囲気が違ってました。 周りはほとんど「いかにも!」なサーファーさん達ばかり。小太りでサエないぴよは浮きまくりですだ(涙)
映画冒頭、「特殊撮影(CG)は使っていません!」「スタントは使っていません!」というテロップが流れましてネ、こりゃーまるまる「マッハ!!!!!!!!(←!マークは8つネ♪)」と同じぢゃねーか、と思わず苦笑しましたが(^-^;
サーファー達の人間技とは思えない素晴らしいサーフシーンは圧巻! ハワイ・オアフ島にある世界有数サーフスポット「ノース・ショア」のパイプラインを楽しげに次々と乗りこなすサーファー達の美しい事と言ったら!サーフィンをした事がないぴよでも思わず「おおぉぉぉぉ」と声をあげる程です♪
プロ・サーファー達のインタビューとサーフシーンだけを延々と繋ぐだけでは、ただのサーフィン・ビデオクリップですけど、数多くのサーフィンを愛するアマチュア達にも沢山スポットを当て、また決してサーフィンに向いていない土地に住みながらも「何とかしてサーフィンを楽しもう!」と湖でサーフィンしたり船を出して大型タンカーが立てる波に乗ろうと必死になる人、サーフィン中の事故で下半身不随になりながらも、尚もサーフィンを愛し続けて波に乗ろうとする人等、様々な立場や境遇のサーファー達を広く紹介して行きます。
ぴよ個人的に気に入ったエピソードは、オーストラリアの無冠の天才プロ・サーファーの話と、従軍先のベトナムで乗った波が忘れられずに、30年振りに息子を連れてベトナムまでサーフィンをしにいく親子の話。 特にベトナムのエピソードに出てくる、初めてサーフボードに乗った現地の子供達の満面の笑顔の可愛らしさと言ったら! タヒチとイースター島もよかったなぁ〜♪どちらもぴよが憧れて止まない島だけに、壮大な自然が織り成す波の美しさ、島の素朴な住人達との心の交流、夕焼けに染まるモアイ像の神々しさは筆舌に尽くしがたい感動があります。
と、褒めちぎってる本作ですがー・・・ 映像は素晴らしいと思うものの、基本的に(つーか、ほとんどが)サーフィンしてるシーンを繋いでいる訳ですから、どうしてもスクリーンに映し出される映像が単調にならざるを得ない訳で。 簡単に言っちゃうとだんだん眠たくなって来るんですよね(苦笑) サーファーならずも楽しめるように工夫されているとは思うけど、結局人や環境が変わってもやってる事はサーフィン。 最初の内はサーフィンシーンに「おぉぉぉ!」と声を出してうなっても、それが延々続くとダレちゃうんだよねー
ドキュメンタリーって、ありのままをそのまま見せれば成功って訳じゃない。 かと言って、あまり作為的なモノも鼻白む・・・何とも評価の難しいカテゴリですよねぇ(^-^;
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