監督:イ・ハン 出演:チャ・テヒョン ソン・イェジン イ・ウンジュ、他 オススメ度:☆☆☆☆
【あらすじ】 ある日ジファンの元に一通の封筒が届いた。中には1枚の写真と「逢いたい」の文字。ジファンは5年前のある思い出が胸に蘇るのだった・・・バイトしていた喫茶店に偶然やって来たスインとギョンヒという女の子。スインに一目惚れしたジファンだったが見事玉砕して、改めて友達として仲良くなって行った。次第にギョンヒに惹かれるようになったジファン、そしてギョンヒもまたジファンに友情以上の感情を持つようになるものの、スインとギョンヒにはジファンに隠している秘密があったのだ。
【感想】 「猟奇的な彼女」のマヌケな大学生「キョヌ」役で一躍人気俳優になったチャ・テヒョンの主演最新作。 またしても「お人よしで屈託のない笑顔が可愛い大学生」を演じています。だから「猟奇的な彼女」とキャラがめっちゃ被りまくってる・・・彼はこーいう役のイメージがすっかり定着してしまいましたね。 ジファンが一目惚れする楚々とした美女スイン役は「ラブストーリー」でお下げ髪が胸キュンだったソン・イジェン、お茶目で元気で底抜けに明るい「松たか子激似」のギョンヒ役は「ブラザーフッド」に出演していたイ・ウンジュ。
最初はコンサバお嬢スインに一目惚れしたものの、3人仲良しになってみるとお元気キャラのギョンヒに次第に惹かれて行くジファン青年。ジファンのキャラだったらそりゃーギョンヒの方がお似合いでしょう♪と誰もが納得。 だってギョンヒのキャラも「猟奇的な彼女」の主人公とめっちゃ被ってるんだもん(^-^;
「知り合うきっかけ→仲良くなって行く→3人の微妙なバランスが崩れる」までをエピソードで上手に繋いで見せて行きますが、最初の頃のエピソードが後のクライマックスで引用されていたりして、これがなかなか泣かせます。 つーかこの作品、久々に「号泣モード」で泣かせてくれる、泣き映画好きにはたまらない一本です!
スインとギョンヒの親友同士の関係というのが普通では考えられないくらいベタな感じで、ここまで仲良しってのはちょっと薄気味悪いよなぁ〜・・と思って見てたんだけど、ここまで仲良しなのにはきちんと理由が用意されていて、その理由がこの映画の重要なオチ(どんでん返し)に繋げてあるという、実に面白い展開です。
かなり練られた脚本でエピソードも魅力的、キャラも馴染み易くて完成度の高い作品だと思うのですが、ぴよ的にはこの映画のラストシーンはちょっとやり過ぎなんじゃないか?という気がしたんですけど。 絶対にハッピーエンドじゃなくちゃダメとは言わないけど、やっぱり恋愛映画ってハッピーエンドであって欲しい。 青臭いくらいの友情、微妙な均衡の取れた3角関係、お互い惹かれ合っても言い出せない思い、爽やかだけどもどかしい青春の残像のような話の結末は、やっぱりホッとするような幸せなシーンで締めくくって欲しいとぴよは思う訳です。
再開したシーンでこの映画を終わらせてもらった方が、そうする事でこの作品がたとえありがちな安っぽい恋愛話になってしまったとしても、ぴよには気持ちよく映画館を後にする事が出来たと思うんだよね。 観客を泣かせたい気持ちはよーく判るが、既にクライマックスで号泣してるんだからもういいやんか!てな感じ(^-^;
後、あの郵便局員の行動は理解出来んよ(ぼそ) 言っちゃ何だが、手紙は彼女が直接投函していた事にしても全然問題ない(つーか、その方が自然)と思うし。もっと言うと郵便局員に不法侵入させるくらいなら、彼女の弟が投函していた事にした方がしっくりすると思うし。 それからジファンの妹のエピソード、これは必要あったの?話の本筋に全く絡まないエピソードで上映時間長くするくらいだったら、いっそバッサリ切り捨てて上映時間1時間半以内に収めちゃった方がテンポがいいような気がするけどナ。
と、ツッコミどころも多々あるものの、韓国恋愛映画は質の高い作品が多いですね。 ベタでもたつく展開も「韓国恋愛映画」というブランドの魅力的な要素だと思いますし・・・とにかく泣かせる1本です!
|