監督:リチャード・リンクレイター 出演:ジャック・ブラック ジョーン・キューザック マイク・ホワイト、他 オススメ度:☆☆☆☆
【あらすじ】 売れないロックバンドを率いるデューイ。ある日バンド仲間からクビを言い渡され、挙句居候している友人ネッドからは家賃滞納で出て行けと言われてしまう。困ったデューイは、ネッドに成りすまして有名私立小学校の代用教員の職を得た。 ところが自分が受け持ったクラスの生徒はどいつもこいつも音楽の才能に長けたヤツばかり。クラッシックしか知らなかった生徒達にロック魂を叩き込んで、賞金目当てにバンド・バトルに出場しようと目論むのだが・・・
【感想】 自身も「THE D(テネイシャスD)」というバンドを結成しているマルチ俳優「JB」ことジャック・ブラックの最新主演作。 どっかで見た顔だけどどこだったっけなぁ〜と思ってたら、「愛しのローズ・マリー(2002.5.6鑑賞)」のハル役やってたのね。ハル役よりもこっちの方が断然JBの魅力がバリバリ全開になってますぜ!
話は簡単。ロック馬鹿の主人公が、金に困って友人の名を偽って職を得た先が名門私立小学校の代用教員で、クラッシック音楽の英才教育を受けてたガキ共を見て「これは使える!」と即席ロックバンドを作って、2万ドルの優勝賞金目当てにバンド・バトルに出場しよう、という話。
まぁ〜・・・いかにもB級臭のプンプンするあらすじでしょ(笑) これが、本当に超B級な作品なんだけど(をい)、とにかく楽しくて楽しくてしょーがないんだ!! 少なくとも60年代〜80年代のロックを愛して止まないぴよ世代(からちょっと上かも?)の皆さん、必見です! 何しろネ、ロックのロの字も知らないガキに最初にセッションさせる楽曲が、ディープ・パープルの「SMOKE ON THE WATER」ですぜ?これ聞いて「うっ!そー来たかっ!」と反応したヤツ、絶対にこの映画は見逃すな!!(笑)
正直言うと、文句付ける箇所は多々ありますわ。 子供達のキャラクターの描き込みが薄くてガキキャラの魅力が今ヒトツ欠けるし(特にリードギター担当のザックのキャラはもう少し掘り下げて欲しかった)、エピソードの繋ぎや展開がぬるいのも否めませんしね。 でも、その欠点を補って余りある臭い程の「ロック魂」バリバリのステキな作品になってます♪
ただ「ロック見せます」だけでは面白くない。アホのロック野郎・デューイの言う事がとにかくイカす(死語)のさっ! 初めて出会ったロックに戸惑うヤツ、自分に割り当てられたミッションが気に入らないヤツ、コンプレックスに悩むヤツ、誰もがぶち当たる精神的な壁をガキ共がデューイに訴えるんだけど、その都度すっごいハートフルで熱い名言をこのデューイという男は語るのだ。 こんな熱いメッセージを聞いたら、そりゃ誰だって心動かされちゃうだろ!って納得出来るくらいステキなのよ。
出演してる子役がまたスゴいんだよねぇ〜! 全米でオーディションして掻き集めた精鋭子役らしいですが、その殆どは役者経験がない子供だそーです。音楽センスと素晴らしい演奏技術を持っている事が決め手にはなっているんでしょうが、よくもここまでやってくれました!と言わんばかりの熱演&熱演奏。
クライマックスでデューイが「観客ダイブ」したシーンでは、会場で拍手が起こりました!(勿論ぴよも拍手したわ♪) このクライマックスシーンでは、思わずスタンディング・オベーションしたいくらい・・・実は腰が浮いてたし(笑)
いやぁ〜!全然期待しないで見ただけに、感動もヒトシオですわ。 ロック好きは涙モノの使用楽曲に興奮して、そーでない方もハートフルなデューイのキャラに魅了されて、笑って笑って楽しんで癒されて感動して・・・映画ラスト後のスタッフロールも、最後の最後まで必見!
これ見なくちゃ、この映画は完結しませんよ!!
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