ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2004年03月22日(月) ションヤンの酒家(みせ)

監督:霍建起(フォ・ジェンチィ)
出演:陶紅(タオ・ホン)
    瀋粤明(パン・ユエミン)
    張世宏(チャン・シーホン)、他
おすすめ度:☆☆☆−


【あらすじ】
中国・重慶のビルの谷間に下町情緒を残す屋台街がある。ここで「鴨の首」料理を出すなかなか賑わっている店の女主人ションヤンは悩みを抱えていた。実母の死後、京劇役者に惚れ込み家を捨てた父との確執、母親代わりに育てたミュージシャン志望だった弟は麻薬中毒で更正施設にいる。頼りのハズの兄は嫁の言いなりでうだつがあがらず、子供の頃に住んだ家は他人に取られてしまっているのだ。
美貌のションヤン目当ての客が今日もまたやって来た。ションヤンも次第にこの客に惹かれていったのだが…


【感想】
「山の郵便配達」で知られる(でもぴよはこの映画未見っすわ)フォ・ジェンチィ監督最新作。
中国の大都会・長慶の屋台街を舞台に、美貌のバツイチ女性(年齢は推定30歳前半か?)の日常を淡々と描きながら家族や恋人との関係を見せていく作りです。

ションヤン演じるタオ・ホンという役者さんをぴよは全く知らないのですが、なかなか艶っぽい美人です♪ちょっと川島なおみ系の、意味深な流し目をくれる「いかにも場末のクラブにいそうなママ」って感じ。
このションヤンが売れない3流小説みたいな家庭の事情をてんこ盛りに抱えてて(今日も言いたい放題♪)、その家庭の事情に自分の恋愛を絡めて話が進むんだけどね。
まあ、ありがちって言ってしまえばそれまでだけど、逆に考えると「あぁ、こーいう話ってたまに聞くよねぇ」くらいの親近感は持てるという、微妙な家庭環境だったりします。

ここでションヤンが「いたいけで気の毒な美貌のバツイチ女性」なだけだったら面白味はないんですが、この美女は自分と自分が大切にしたいものを守る為に大奮闘しちゃいます♪
一応悪者役として兄嫁の存在がありますが、何が何が!ションヤンちゃんは全く負ける気なんてありません。
それどころか兄嫁を出し抜いて、会いたくもない義母と父親ににこやかに近付いて家の権利を自分のモノにしたり、登記簿の変更をさせる為に役人の息子(ちょっと精神が病んじゃってる)の嫁に自分の店の従業員をあてがっちゃったり、やりたい放題やってます(笑)

と、ぴよは思ったんだけど、見方を変えれば(つーか、本来はこういう解釈だろう)
家を自分の名義にしたのは麻薬更正施設にいる弟と自分の生活を守るためだし、従業員の女の子は自分の弟の事を好いていたんだけど、弟がこんな状態だから何とかして幸せになってもらう為に金持ちの家に嫁がせてやろうという親心だったんだろうというのは、素直に映画を見ていれば誰もが思うところでしょう。

まぁ〜、でもぴよには「おまへも思いっきり計算高いやんけ」としか思えませんでしたが。(苦笑)

そんな野心丸出しのションヤンちゃんですが、1番野望を燃やしたい「自分の恋愛」に関してだけは、どうもうまく行かないってのが世の常な訳です。
これが恋愛までうまく行っちゃったら出来過ぎて鼻白む事請け合いですが、人生そんなに甘くない。
金持ちの「モト冬樹+アホの坂田」男にいいようにあしらわれたションヤンちゃん、でも自分と自分の仕事のプライドを最後まで守ったトコロは拍手喝采です。

全体にかったるい流れなんだけど、野心を燃やしつつも人生思うように行かないってトコロが微妙に共感出来るという、かなり辛らつで痛々しい作品だと思います。はははっ






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