2004年02月19日(木) |
マスター・アンド・コマンダー |
監督:ピーター・ウィアー 出演:ラッセル・クロウ ポール・ベタニー マックス・バーキス、他 オススメ度:☆☆☆☆−
【あらすじ】 1805年、ナポレオンのヨーロッパ征服を阻止しようと、イギリス軍は伝説の名艦長ジャック・オーブリー率いるサプライズ号に、ナポレオン率いるフランス軍の武装船アケロン号を拿捕せよという指令を下した。 多くの兵士を失ったイギリス軍は、まだ幼い少年までも戦場に送らざるを得なかったのだ。サプライズ号に乗った少年達は荒れ狂う大海原の中で、ジャックをひたすら信じ、そして愛する家族の元へ再び帰る日を夢見て戦うより他はなかった。
【感想】 パトリック・オブライアン著の全20巻にもなる海洋冒険小説「オーブリー&マチュリン」シリーズの映画化。 この作品は全20巻の中の第10巻「ザ・ファー・サイド・オブ・ザ・ワールド」を題材にしているそーです。小説の方はアメリカでは非常に人気の高いシリーズだそーですが、ぴよはぜーんぜん知りませんでしたね(こんなんばっか)
主役はラッセル・クロウ、そして親友の医師役をポール・ベタニーという「ビューティフル・マインド」コンビが復活。 映画の予告編を見た限りでは、お子達とジャックの心の交流みたいなものが主軸の話のように想像してましたが、蓋を開けてみるともっと骨太で「男のロマン」ちっくな冒険活劇になってました。あくまでもガキネタはエピソードの1つ。
船の規模も兵士の数や質でもまるで勝ち目のないサプライズ号が、アケロン号に出会っては逃げ、逃げられれば追うといういたちごっこをしながら、何とかしてアケロン号をとっちめてやれ!というのが話の主軸なのですが、正直言うとぴよはあんまり話自体には面白味を感じなかったんだよなぁ。(^_^;)
好きなエピソードは本筋じゃなくて、医師と少年仕官候補生ブレイクニーが絡む部分と、ガラパゴス諸島で医師がワクドキ♪体験する辺り。 ベタニーが元々好きだからってのもあるけど、映画全編かなり緊張感漂うシーンが連続するので、こういうちょっとホッと出来るシーンの方が、後になってみると印象に残ってしまったのかもしんないな、等と。
映像や時代考証には物凄〜くこだわってて、当時の船員達の生活ぶりや様子は超リアルだし、船の様子や嵐のシーン等もとことんこだわりまくってて「コレ、どーやって撮影したんだろ?」と感心しちゃうすんばらしい出来栄え。
いかにも「アカデミー賞」を意識した脚本と作りになってますし、役者もウマいし見せ場も多いし、市井の評価は非常に高くなりそうな作品なのですが・・・どーもラストのオチが安っぽい感じがして気になったんだよね。 先のエピソードを踏襲している気の利いたシャレだと言えばそーなんですが、延々賞レースを意識した大作の作りなのに、どうしてこんなホームドラマちっくなオチを付けちゃったんだろうなぁ?と。
それまでずーっと至極真面目〜にやって来て、最後の最後でこういうオチを付けちゃうと、それまで自分の中で盛り上がりまくってた「大作映画をご鑑賞」気分が、一気に脱力しちゃうっつーか。(笑)
根本的に、たぶんこの映画の内容がぴよの好みじゃなかったと思うんだ。 だってすっごくいい作りしてるなぁ〜・・・とは思ったけど、見終わってから「いい映画だったー!」とか「面白かったー!」って気にならなかったし。(^_^;)
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