監督:ポール・ハンター 出演:チョウ・ユンファ ショーン・ウイリアム・スコット ジェイミー・キング、他 オススメ度:☆☆☆−
【あらすじ】 ニューヨークでとあるチベット僧が何者かに追われていた。彼の持っている巻物が狙われていたのだ。その巻物は「世界を天国にも地獄にも変える」強大なパワーを持ち、それを読んだ者は世界を制する事が出来るからだ。 その僧は60年前に3つの予言を成就した事によって巻物の守護者となったのだ。守護者は巻物によって不老不死の力を与えられ、60年間巻物を守り続ける事になる。彼は守護者の後継者を探していたのだが・・・
【感想】 香港トップスター、チョウ・ユンファの最新主演作。監督はポール・ハンター(今作が初メガホンだそーだ)の名前がクレジットされていますが、製作に名を連ねるジョン・ウーの名前の方が馴染みがいいでしょう。 要するに、ジョン・ウーフィルムって考えてもいいかもしんないっすね・・・ただし、白い鳩も教会も出ませんが(笑)
この新人監督さん、ナイキのCMやマライア・キャリーやジェニファー・ロペスのミュージックビデオの撮影等を手掛ける映像クリエイターだそーで、なかなか映像は手が込んでてアクションの見栄えも良く、カメラワークもスタイリッシュ。 映画冒頭のチベットでの修行シーンなんて、ちょっぴりジョン・ウーちっくな感じもしたけどネ。
話は巻物を敵から守る事と、次の守護者を探す事の2本のネタを絡めて見せて行くんですが、展開に破綻している部分もなく、設定もそれ程不自然な点もなく、いい意味でも悪い意味でも「可もなく不可もなく」といった感じで。 それなりにちゃんと楽しめるし、アクションも流行のワイヤーアクションやCGをふんだんに使ってるし、ヘリコプター飛ばして派手な銃撃戦シーンもあり、ビルの屋上で「落ちるぅ〜!」系のハラハラシーンもあり・・・まあ、既存のアクション映画に使われそうなパターンはカーチェイス以外は一通りやっとけ!みたいな。
悪くないんだけど・・・予算が少なかったのか?それとも予算の割り振りが悪かったのか? 悪玉の本拠地がねー、何だろうなぁ〜これは。(^_^;) 映画見ながら「仮面ライダーとかキカイダーの悪玉の秘密基地みてーだな、こりゃ」って思ったんだけどさ。 「脳味噌のデータを取り込むマシン」みたいなモノがあるんだけど(この設定もオモチャちっくだよな)、これがどーにもこーにもお粗末なマシンで、しかも何故かこれを使う時に水がドドーッと流れる(意味はわからん) んもー!すげー安っぽいぞー!なんだこりゃー!
後さ、後継者がちと弱過ぎないかなあ・・・ 自分はチベットで凄まじい修行してたくせに、映画館でカンフー映画見ながらアクションの真似事してたよーな男に、ちょこっと悟りが開けたかな?程度の状態で巻物渡しちゃって大丈夫なんかいな?と、ぴよが不安になっちゃいますが。
基本的に「アクションフェチ」を自認するぴよとしては、ワイヤーやCG使ったアクションはあまり評価高くないです。 ただ見せ方はこなれてる感じがしましたから、見てて不快になるよーな作りではなかったですね。
まあ・・・そこそこ楽しめる、毒にも薬にもならない(要するにあっちゅー間に忘れそうな)フツーのアクション映画ですわ。
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