監督:徳江長政 出演:小崎さよ 長門裕之 川上麻衣子、他 オススメ度:☆☆☆−
【あらすじ】 20歳の短大生「立石しの」は、ある日母親から見せられたビデオテープを見て物思うようになる・・それは幼い自分が亡き父親と共にベトナムを旅行しているものだった。しのの5歳の誕生日に事故死した父―このビデオテープがきっかけ決めた友達との卒業旅行で行ったベトナムで、偶然ある陶芸家に出会い、その人から岐阜県多治見市に彼女と同じ名を持つ陶器「志野焼」の存在を教えられたのだ。 しのはベトナムからの帰国後、何かに誘われるように岐阜県多治見市へ「志野焼」を・・自分探しの旅に出たのだが。
【感想】 ある意味ご当地映画。ぴよが住んでいる愛知県名古屋市と岐阜県多治見市は割と近い事もあり、この映画は名古屋で全国先行ロードショーになったそうです。今日はそれの更に先駆けで試写会でしたが、徳江監督、それから主人公しのを演じた小崎さよ(新人)、長門裕之、川上麻衣子の4人が会場に来て、上映前にトークショーもありましたわ。
これは実物見たから言える感想なんだけどー・・・ 主人公を演じた小崎さよちゃんは、この映画で芸能界デビューらしいのですが、非常に愛らしい楚々としたお嬢様でした♪・・ですが、映画で見るとめっちゃ太って見える!!顔なんてアンパンマンみたいにまん丸に見える!! これは撮影当時は太ってて、その後痩せたんか?(だって川上麻衣子は実物と映像にそれほどの違いはなかったぞよ)
映画はしのの独白形式のナレーションで進むんですがね、これがまた・・・めちゃ素人っぽいんすわー! ナレーションだけじゃなくて演技も超ド級のヘタクソ。(^_^;) セリフはほとんど棒読み状態だし、表情も乏しい・・・まあ、どんな女優さんだって最初はみんな素人なので、彼女にいきなりオスカー級の演技を要求するのはムリがあるってーもんですが、それにしても痛い程の素人っぷりだったわ(苦笑)
ですが、見てる内に段々見慣れてくるから不思議です。(はははっ) それに長門裕之演じる志野焼の陶芸家に出会った辺りから、彼女の演技にようやく色が出て来た感じ。これはやっぱりいぶし銀の長門氏の演技に引きずられて、彼女も演技のコツを掴み出したって事でしょうか。
話は割と真っ当で、特にひねりもなければ予想の付くオチも磐石な青春映画系。 自分の将来に漠然とした不安を抱いていたしのが、ベトナムのバッチャン焼→多治見の志野焼を追いつつ、記憶の片隅にしかなかった父親への思いと、人との関わり合い方を模索し、そして陶芸家達との交流と陶芸を通じて人間的に一回り大きく成長する・・・
ただ、それまで人とコミュニケーションを取るのが苦手な(と言うより億劫がっている?)しのが、岐阜県多治見市にやって来ただけでいきなり饒舌になって自分から人に接するようになるってのは、どーにも合点が行かないんすけどねぇ。
それでも、ラストの晴々とした顔で颯爽と町を歩く姿や、それまでまともに食卓を囲む事のなかった母親と和やかに談笑しているしのの姿を見て、思わず「よかったぢゃん♪」って思っちゃったのは、やっぱり会場に小崎さよちゃんが来て、生の彼女の声でこの作品への思い入れを聞いてしまったからでしょうか?(笑)
ちなみに、しのの父親役を監督本人が、そしてしのの子供時代を監督のご息女が演じられているそーですよ。 それよりも、しのと母親(川上麻衣子)が住む家ね・・・コレ、川上麻衣子の自宅で撮影されてるそーなんですよ!!
芸能人っていい生活してんだなぁ〜・・・(溜息)
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