監督:セルゲイ・ボドロフ 出演:レベッカ・リリエベリ セルゲイ・ボドロフJr. マウリツィオ・ドナドーニ、他 オススメ度:☆☆
【あらすじ】 シベリアの森の中で母熊を撃ち殺された小熊のミーシャは、サーカスのブランコ乗りの少女ローラに出会い引き取られた。天涯孤独の身のローラはミーシャを愛し、可愛がっていたのだが、ある月夜の晩ミーシャは人間の姿になっていたのだ。 孤独なローラと人間と熊の姿になり2つの世界を生きるミーシャは深く愛し合ったのだが、ある日襲われたローラを守ろうとしてミーシャは人間を殺してしまったのだ。
【感想】 世界中に「人間と動物の恋愛」がテーマの民話や伝説は沢山あると思う。この映画は昔から言い伝えられる民話をモチーフに、人間と動物の共存や自然への回帰、心の交流を描いた「まるまるおとぎ話」の映画化。
ぴよはテディベア・コレクターなんです。えぇ。クマちゃん大好き♪だからこの映画はクマちゃんさえ見られればいっかー・・くらいの気持ちだったんだけど、正直言って小熊ちゃん見たら後はどーでもよかったです。(爆) 映画冒頭、殺された母熊の横で、雪の中をヨタヨタと歩く小熊ちゃんに萌えまくり♪ なぁ〜んて可愛いんでしょ!!キミさえ見られればぴよは金払って映画館で見た価値あったぞよ!!
いや・・映画の感想ぢゃーないですね。すんまそ。(^_^;)
ま、↑上にも書きましたがこの映画は「おとぎ話」ですから。有り得ませんよ、こんな話は。 辻褄がどーのとか、設定がどーのとか、そういう事言っちゃダメです。ファンタジーだから何でもアリです。 パスポートがなくてもちゃんと国境越えられますし、お金なんてなくても何だか生き延びられちゃいますし(笑)
それにしても、ネタはバリバリのファンタジーなのに実に淡々と物語が進行して行くんですよ。 状況とか背景とかほとんど何の説明もないし、役者達も下らない会話には能弁なのに表情に乏しいっつーか・・・大体からして、自分が可愛がってたクマちゃんの檻の中にある晩突然裸の男が入ってたら、普通悲鳴の一つもあげるだろ(爆) いくらおとぎ話だからって、当たり前に受け入れ過ぎだっちゅーに!(^_^;)
後、映画中に何度も挿入されるシベリアでの謎の儀式?のようなシーン。これはどういう意味なんでしょうか?よく判らなかったんだけど、もしかしてクマが人間に姿を変えられる儀式のよーなモノだったのかしら? この映画、本当に色んな事が説明不足で、ファンタジーだからって許される範疇超えてると思うんだけどなァ〜
人間と動物の心の交流(きっと太古はもっと人間は動物と近しい存在だったんだと思う) 人間と自然界との関係(ミーシャは森に帰りたがるものの、それをローラが受け入れられない、等) 民話がテーマでありながら、ここら辺りの問題を割と的確に突いた話だと思うんだけど、何の肉付けもされずに本当にネタほうりっ放しで、後は観客のみなさんで考えて感動してチョーダイ!みたいなおざなりな展開なのは一体どう評価すればよいものやら・・・(苦笑)
もっとベタベタにロマンスちっくでもよかったんじゃないかと思うんだけどね。 ホントにアッサリと何もかもが進んで行って、まるで情緒が感じられなかったのが非常に勿体無い気がしたワ。
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