監督:ナン・トリフェニ・アハナス 出演:バフィッツ・ホイル ヌアンサ・ジャワドゥイパ、他 オススメ度:☆☆−
【あらすじ】 インドネシア・ジャカルタに住む小学生のブディとロシはお隣同士に住む幼馴染みの仲良しさん。2人は来週月曜日の朝礼で国旗掲揚をする係を命じられて、週末国旗を持ち帰って洗濯して来るように言われた。ところが洗濯をして干しておいたはずの大切な国旗が、風邪に飛ばされてなくなってしまったのだ。 ブディとロシは必死になって国旗の行方を探しに出かけたのだが・・・
【感想】 あいち国際女性映画祭での鑑賞3本目。これも愛知未公開作品です。 調べてみたら去年の東京国際映画祭のコンペ部門に出品されているようなのですが、どーやらその後日本での配給がつかないみたいですねぇ。(苦笑)
さて、 ぴよの元々運営しているHPをご覧になった方ならご存知だとは思いますが、ぴよはかなりのBALI島好き♪まだまだ「フリーク」と呼ぶには程遠いですが、それでもBALIには過去4回行って、今後も定期的に訪れるつもりでいる島であります♪ そんなに大好きなインドネシアなのに、インドネシアで作られた映画って今まで一度も観た事がなかったんですよね。 これは・・・せっかくのチャンスだから(つーか、この映画が一般公開される可能性は低いと見たので)この機会に見ておかなければー!と意気込んで見てみたんですけど。
映画は主人公のブディとロシの2人の子供の視点で全て展開していて、2人がなくなった国旗を求めてどんどん移動していくロードムービー形式を取っているんですけど・・・
正直言って「かったるい」
ぴよはインドネシア音楽(ちょっとガムランちっくな音楽とか流れてます♪)や、あのゴミゴミした町並みが延々続く風景を見て結構嬉しくなっちゃったクチなんだけど、これは元々インドネシアに行っているからだと思うのね。 映画の内容とまるでそぐわないBGMや、いきなりMTV張りのイマドキなインドネシアン・ポップスが映画中に流れて来ても、インドネシアを知らない人が見たら「なんぢゃ、こりゃ」としか思えないと思うんだ。
ブディとロシは何故か普通に会話をしないで、お互いが口笛を吹き合う事で意思の疎通を図る。 どうして普通に会話しないのか、ぴよには全然判らなかったんだけど(苦笑)、これってもしかして大して演技の出来ない子役使ってるから、会話させるより口笛で意思の疎通を図る事にした方が都合が良かったって事なん?(爆)
インドネシアの国内情勢を多少は判ってる人が見たら、この映画にはかなり政治的色が濃い(今の混沌とした状態への嘆きと国の方向性を見出したいという希望)ものを感じるだろうと思う。 メッセージ性は感じるものの、日本人には余り受け入れられない微妙なものだったと思うんだけどね。
ちなみに、この映画に出て来るブディとロシの家庭は、日本人が見たら「あぁ・・なんて貧しい生活をしながらも健気に生きてる子供達なんだろう」って思うかもしれないけど、ぴよが見た限りはごく普通の中流家庭ですよ。コレは。
何しろ制服着て小学校に普通に通えてるんですもん。(^_^;) インドネシアではまだまだ小学校にすらまともに通えない子供が沢山いるんです・・・ そーいう子供達の生活をクローズアップした映画だったら、ぴよもちょっとウルウルしちゃったかもしんないけどね。
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