監督:古厩智之 出演:長澤まさみ 小栗 旬 伊藤淳史、他 オススメ度:☆☆☆☆+
【あらすじ】 里美は高専に通いながらも、自分のやりたい事が見つからずダラ〜ンと過ごす落ちこぼれ生徒。課題もロクにこなせずに一ヶ月居残り授業確定の事態に陥ったが、担任図師から居残り授業をしなくてもいい代わりにある条件を出された。 それは「ロボット部に入ってロボコンに出場する事」 ロボコン―それは高専生徒の憧れ「ロボットコンテスト」の略だが、そんな事すら知らない里美。高専に2つあるロボット部の内の「第1ロボット部」からの落ちこぼれ達3人で構成された「第2ロボット部」の顧問だった図師にまんまとハメられる形で、里美は居残り回避の為に嫌々ロボコンを手伝う事になったのだが・・・
【感想】 全国62校ある「高専(高等専門学校)」の生徒達の一大イベントと言えば、理数系の甲子園とも言われる「ロボコン」―毎年、出題されるテーマにしたがって一定の条件(費用・時間・動力源・重量)を満たすロボットを開発してもらい、規定ルールのもと、フィールド内でロボット同士の熱いバトルを繰り広げる大会です。 この映画は、その「ロボコン」を通じて見せる青春群像劇と言ったら一番判り易いか・・・
これがですネ、
めちゃ面白い!!
いやぁ〜・・・久し振りに誉め言葉に赤文字使ったゼ(笑)
映画の核はバラバラだった主人公チーム4人が、ロボコンを通じてお互いの心を通わせ、そして精神的に成長して行くって所なんだけど、それを差し引いても(いきなり核を差し引くんかい!笑)ロボコン自体の様子だけでもこの映画に金払う価値ありますって!!
あ。もちろんその核になる「青春群像劇」も、なかなかスムーズに進んでいて違和感もないし、主人公グループ4人が映画が進むにつれて葛藤したり成長して行く過程もウマイ。特にロボット設計担当の「相田航一」を演じる小栗旬クンの絡みは相当面白かった♪彼は「あずみ」にも出演しているけど、「あずみ」よりもこっちの方が断然いいネ♪
脇を固める俳優陣も個性的なキャラが多くて見ドコロが多い。 ぴよ個人的には、合宿に使った旅館の女将を演じた「吉田日出子」の出演シーンが気に入ってる♪彼女の独特のキャラが、若手俳優のゆるくなりがちな(でも結束を固める為に一番重要なプロセス)シーンを、見事にパイプ役としてその存在感を放っていたと思う。 他にも「第1ロボット部」の部長を演じた「荒川良々」・・・彼って存在自体が卑怯だと思うわ(爆)
でもね、 何が一番興奮させたって、アイディア溢れるロボットの数々だよ!
ロボコンに出場してるほかの学校の生徒達とロボットは、全て本当の高専の生徒さん達が製作したロボットを使用し、その操縦も高専の生徒さん達がしているんだそーです・・・その溢れ出る才能、ユーモアたっぷりのロボット達、それに賭ける生徒さん達の熱い思いは映画を見ている観客にも充分過ぎる程伝わって来ます! ロボコンのクライマックスシーンでは、ぴよ思わず興奮の余り、立ち上がりそうになっちゃったYO!!
こんなに清々しい気持ちにさせてくれた映画は久し振りぢゃないだろうか? ぴよは「ロボコン」の存在を、実はこの映画を見るまでロクに知らなかったんだけどさ・・・これからはロボコンに青春を賭ける高専の生徒さん達に、うーんと熱いエールを送りたいワ♪
ガンバレ!高専生! 未来のロボット技師の卵ちゃん達に、みんなもこの映画を見て、ぴよと一緒にエールを送ってあげて!!
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