監督:ブライアン・デ・パルマ 出演:レベッカ・ローミン=ステイモス アントニオ・バンデラス ピーター・コヨーテ、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 カンヌ映画祭会場から385カラット、1000万ドルのダイヤが盗まれた。大胆な手口で宝石を盗み出した女は、仲間を裏切って一人ダイヤを持ち逃げした後、他人になりすましてアメリカへ逃走した。 それから7年後、女はフランス大使夫人としてパリに舞い戻って来た。仲間に見つからぬよう決して姿を公に晒さないようにしていたのだが、パパラッチに1枚のスクープ写真を撮られた事で、女の運命の歯車が狂って行くのだった・・
【感想】 カンヌ映画祭の赤い絨毯、ここで本当にロケを敢行したという話題の一作。 他にもこの映画には話題性が多く、映画ポスターにも使われている蛇をモチーフにした目も眩むようなジュエリーは、カンヌ映画祭のオフィシャル・パートナーで、映画祭のトロフィー製作も手掛ける超高級宝飾メーカー「ショパール」に製作を依頼、また映画中に登場する衣装・小道具は、シャネル、フェンディ、プラダ他、女子が憧れて止まないブランドが目白押し!
この映画、提供ブランドや宝飾品に金がかかり過ぎて予算不足だったのか、これと言って映画ファンを喜ばせるよーな客寄せ俳優が使われていないんだな。ファンの方には申し訳ないが、ぴよはアントニオ・バンデラスが苦手なの。彼のキャラは、正直言って魔性の女に引き寄せられる相方をやらせるには役不足、と言うか魅力に乏しかったよーに思う。 魔性の女の存在だけを際立たせたかったからこういう配役になったのか?とも思えるけど、ぴよは逆にレベッカの長身でパーフェクトなボディと絡ませて、よりスクリーン映えする2枚目俳優を使っても良かったんじゃないか?と思うんだけど。
「サスペンス」と銘打ってるけど、ぴよはこれはサスペンスではないと思うなぁ。 大体からしてこの映画のキモになるどんでん返しオチが、ぴよ的に「サスペンス&ミステリー物でこれだけは絶対に使ってはいけない」筆頭オチなんだもーん!これをどんでんネタに持ってったら、何でもアリって事になっちまうぢゃねーかよ!!
とは言ってもですネ、 映画全体にかなり細かい伏線を張ってまして、小道具やちょっとした会話や小さなシーンが、後々映画のオチに重要な意味を持たせてあったりして、なかなか気の抜けない巧みな作りにはなってると思いますです♪ ただ・・アントニオ・バンデラス演じるパパラッチが、何故カフェの写真ばかりを撮っているのか?というのがぴよには判らなかったんすけどぉー!・・この答えが判った方はご連絡頂きたいです。はぅ。(^_^;)
決して「サスペンス」じゃないね。うん。 でも面白い作りはしてると思うんだよ。 面白い作りはしてると思うんだけどぉー・・
「してやられた!」っていう、いい意味で観客を裏切ってくれる「爽快感」というのを感じなかったのは痛いな。
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