2003年07月10日(木) |
マイ・ビッグ・ファット・ウェディング |
監督:ジョエル・ズウィック 出演:ニア・ヴァルダロス ジョン・コーベット マイケル・コンスタンティン、他 オススメ度:☆☆☆☆
【あらすじ】 「トゥーラ・ポルトカロス」は30歳独身のギリシャ系アメリカ人。ギリシャ人の両親・親戚に囲まれて「将来はギリシャ男と結婚して子供を沢山産め」と言われ続けて来たものの、両親が経営するギリシャ料理店でウェイトレスをしていては、一生自分はこのまま変われない!・・・トゥーラは一念発起、父親の反対を押し切り大学でコンピューターの講義を受けるようになった。 世間に出る事で身綺麗にするようになったトゥーラ。叔母の旅行代理店に就職した彼女はやがてハンサム・ガイ「イアン」と恋に落ちたのだが、イアンはギリシャ人じゃないと父親が大反対!!
【感想】 予告編を一度でも見た事があるなら、この映画が最初アメリカですら単館ロードショーだったものが、評判が評判を呼び、遂には全米2000館以上の映画館で上映され、8ヶ月ものロングラン・ヒットを飛ばし、更にはこの映画の続編「マイ・ビッグ・ファット・ライフ」なるTVドラマまで制作されているという事くらいはご存知でしょう。
この映画の核になってるのは「本人同士は愛し合ってるのに、周囲に反対される」・・・その理由が「自分達はギリシャ人だけど、彼はギリシャ人じゃないから」って事なんだけど、この場合「ギリシャ人」を「特定の宗教」だったり「特定の生活水準レベル」だったり、単に「生活環境」「育ち」等という言葉に置き換えて見る事が出来るよね。 そういう意味ではこの特にギリシャ人だからどうこうっていう風に考えなくても、誰でもすんなり入れる設定になってます。
恋愛映画に限らず、恋愛のセオリーとして「障害があった方が燃える」ってのはよく聞く話ですが、この映画はそこの部分はあまり話のネタとしてはインパクトがないです。 トゥーラを心から愛してくれるイアンは、トゥーラの父親が「ギリシャ教会で式をあげなきゃダメだ」と言えばすんなりギリシャ教会で洗礼を受けてくれるし、勝手に結婚式の段取りを仕切られても、数え切れないくらいのトゥーラの親戚達に好き勝手やられても、イヤな顔一つせずトゥーラの為に出来る限りの歩み寄りをする。 ・・・こんな都合のいいハンサム男がいたら、ぴよだって絶対に結婚したいぞよ(ぼそ)
さて、この映画の何が楽しいって、ギリシャ人達の風習だったり生活習慣、ファミリーの結束の固さを伺わせるエピソードの数々でしょう。ぴよはギリシャやギリシャ人について全くと言っていいほど何の知識もありませんが、ギリシャ人がこんなにプライドが高く、こんなに陽気で、こんなにおせっかい焼きで、こんなにハートフルな人達だとは思わなかった! この映画見ると、ギリシャにどうしても一度は行きたくなっちゃう!(笑)
トゥーラが世間に出る事で、他人の目を気にし出して髪にカーラーを巻き、メガネをコンタクトに変え、トレーナー+Gパンを脱ぎ捨てて花柄のワンピースを身にまとうようになる・・・
ぴよがトゥーラを好きなのは、彼女が「どーせ私みたいなデブのブスは・・」といじけるだけじゃなくて、自らの意思で今の自分を何とかして変えたい!何とかして他人から少しでもキレイに見られたい!何とかして自分をもっと向上させたい!と努力する所。自分の努力と力で勝ち取り身に付けたモノ程魅力的なモノってないよね。
映画のキャッチコピーは「日本の結婚率を上げてみせます!」
この映画見て結婚したくなるかは本人次第だと思うけど、少なくとも結婚している人も独身の人も、この映画を見ると「私ももっと自分磨きに努力を惜しまなければ、ステキな人生が開けるかも!?」って気力は貰えると思うよ♪
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