2003年07月04日(金) |
デブラ・ウィンガーを探して |
監督:ロザンナ・アークェット 出演:ロザンナ・アークェット デブラ・ウィンガー ジェーン・フォンダ、他 オススメ度:☆☆☆
【あらすじ】 女優として生き、女として、母として、家庭と仕事を両立させて行く苦悩、恋、男優との関係、体型の衰えや整形手術・・ロザンナ・アークェットは考え悩む。自分と同じ40代を迎えた女優達は何を考え、どう生き方を模索しているのか? そして『愛と青春の旅立ち』で一世を風靡し、そして忽然と銀幕から姿を消した大女優「デブラ・ウィンガー」に会って、彼女に聞いてみたい・・・「どうしてアナタは女優を辞めたの?」
【感想】 数々の映画に出演する多才な女優「ロザンナ・アークウェット」の初監督作品は、彼女自身の苦悩を「他の同世代の女優はどう考えているのか?」という素朴な疑問からスタートして、彼女自身が34人ものハリウッド女優に直接インダビューをするというドキュメンタリー映画になった。
この34人の女優がまた錚々たる顔ぶれで、日本でも大人気のメグ・ライアンやウーピー・ゴールドバーグ、ダイアン・レイン、グウィネス・パルトロウ、シャロン・ストーン等々、誰でも名前を聞けば代表作の1つや2つはスラスラと出て来るよーな大女優達に「これでもかー!」ってくらいのぶっちゃけトークをさせてる♪
・・・という前宣伝なんだけど、ネタの中心は「家庭と仕事の両立」に重点がおかれているので(これは女優に限らず世界共通の女性の一大テーマでしょう)、正直言ってそれほど突拍子もない答えは返って来ない。
「子供がやっぱり一番大切だから、子供が生まれてからは年1本ペースに抑えているの」 「息子が眠っている部屋に夜そっと入って寝顔を見るのが幸せ♪」 「どんなに失敗しても、愛されてさえいれば何度でも立ち上がれるわ」
事が「ハリウッド女優の整形手術について」とか、「40代の女優は使えるのか?引退を余儀なくされる立場なのか?」等の、ある意味女優ならではのネタになるとみんなかなり辛らつで饒舌、そして面白い話がポンポン飛び出して来るんだけど、(それでも整形については、どの女優も判を押したよーに否定派揃いだった・・これも面白味がないとぴよは思ったけど) どうしても「いい子ちゃん発言」が多い感じがしたな。やっぱりどう転がっても女優は女優なのか(苦笑)
40代女性の万国共通の普遍的テーマ 『仕事と家庭は両立出来るか?』 『年齢から来る容色の衰えを自分の中でどう処理していくか』 『恋愛との距離』
当然だけど、コレという答えはない。あるハズがない。 デブラ・ウィンガーもジェーン・フォンダも、家庭を優先するが為に潔く引退した。 結局ロザンナ・アークェットは、デブラ・ウィンガーの声をどう受け止めたんだろう?
ウーピーのトークは相当笑えたけど、結局ロザンナの意図する方向性がぴよには見えなかったのが残念。
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