監督:デヴィッド・エリス 出演:A.J.クック アリ・ラーター マイケル・ランデス、他 オススメ度:☆☆☆☆
【あらすじ】 友人と旅行に出かけた「キンバリー」は、ハイウェイに入る直前にこのハイウェイで大事故が起こり、自分達も含め何人もの人が命を落とすという予知夢を見る・・「これから大事故が起こる」と予感したキンバリーは、ハイウェイ入り口を自分の車でふさぎ、文句を言う後続車達の目の前で正に予知した大事故を目撃する事となったのだ。 キンバリーによって命拾いをした7人の生存者達・・・ところがキンバリーは「まだ事故は終わらない、自分達の命が危ない」と主張する。誰も信じてくれない中、事故現場に居合わせた警官「トーマス」だけが耳を貸してくれたのだが。
【感想】 2000年に公開して大コケした映画「ファイナル・ディスティネーション」の続編。原題は勿論「Final Destination 2」なんだけど、何故か邦題は「デッドコースター」・・普通は続編って邦題変えないもんだけど、たぶん前作が余りに売れなかったから、全く違う映画として観客にアプローチしたかったんじゃないかと(苦笑) 勿論ぴよは前作未見です。つーか、元々この手のスプラッタ・ホラーって超苦手だから今まで見る気にならなかったのね。
が!この映画、意外に面白いです!! 前作の「ファイナル・ディスティネーション」と話のネタを被せて、前作に出演していた役者も、今回話を展開させる重要なキーを握るオブザーバーとして出演していたりして、結構木目細かい演出がされているよーですし・・
なにより、R-15指定になったのがうなずけるド迫力の惨殺シーン! 「マトリックス・リローデッド」のアクション監督として抜擢されたデヴィッド・エリス監督が放つ映画冒頭のハイウェイ事故のシーンは、思わず目をそむけたくなる・・のに目が離せない凄まじさ!! その後次々と事故で命拾いした人達が「死神」の犠牲になって行くプロセスも、ハラハラ・ドキドキの連続!
この手の映画は、話の筋や辻褄なんてどーでもよくて、ただただ人がどれくらいむごたらしい様子で死んで行くかを見せればOK!的なところが多分にありますが、この映画は「何故自分達は命拾いしたハズなのに、死のリストから逃れられないのか?」「どうすれば死のリストから自分達を回避出来るのか?」というサスペンス要素もうまく盛り込んで、その中で前作の話とも上手に話を繋げて絡めている。
ストーリー自体がダレないように、しかも惨殺シーンは観客に一瞬「あ。よかった・・」と安心させておいて、タイミングをずらして「グチャッ☆」・・・事故の生存者「エバン」の惨殺シーンでは、会場中観客が一斉に「うわぁぁ!」って声上げたよ(笑) 次々と起こる凄惨なシーンの巧みな演出、次はどーなる!?って目が離せない面白さ!
ラストのオチへの布石もきちんとあって・・これは注意して見ていれば誰でも簡単に察しがつくけど、最後の最後でストンと落とし、しかも惨殺シーンにも関わらず思わず笑いを誘う滑稽さは、見終わった後「イヤなものを見た」という感じにさせず、逆に「何か・・面白かったよねぇ!」と観客に言わせる巧みさがある。
前作「ファニナル・ディスティネーション」を見てからこの映画を見た方が、きっと話に入り込み易いとは思う・・けど、ぴよは前作の存在すら知らなかったし、見てもいなかったけど面白かったよ! 逆にこの映画見て、ファイナル・ディスティネーションを見たくなったわ。 スプラッタ系ホラー映画って、今まで苦手で全然見て来なかったけど・・・なかなか悪くないネ♪
食わず嫌いが1つ減った気分(笑)
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