2003年06月11日(水) |
NARC (ナーク) |
監督:ジョー・カーナハン 出演:ジェイソン・パトリック レイ・リオッタ バスタ・ライムス、他 オススメ度:☆☆☆☆
【あらすじ】 捜査中の銃撃戦で誤って民間人を死なせてしまった、デトロイト警察の麻薬潜入捜査官「テリス」は、停職中だった18ヶ月後のある日諮問委員会に呼び出され、彼と同じく潜入捜査官だった麻薬課の刑事「マイク・カルベス」が殺害された事件を担当するように言われた・・が、テリスはこれを固辞する。彼はもう警察の仕事にうんざりしていたのだ。 説得されて事件報告書を見たテリスは、そこにカルベスの相棒だった「オーク」刑事の署名を数多く見つけた。オークは熱血漢が故荒っぽく、度々逸脱捜査をする問題児だったが、何故か彼もまたこの事件から担当を外されていたのだ。オークを捜査に加えるべきだと進言したテリスは、自分もまんまと捜査担当にさせられてしまったのだが・・・
【感想】 タイトルの「NARC」ってどんな意味なんだろ?と思って調べたら、麻薬捜査官とか密告者を意味する俗語なんだそーだ。 この映画、元々はカーナハン監督が作った30分の短編インディーズ作品「Gun Point」をトム・クルーズが目に留めて、彼が製作総指揮を取る事で大資本の配給がついて、世界公開になったというシロモノ。また、この映画によってカーナハンはトム・クルーズから直々に「MI-3」の監督に指名されるという栄誉にありついちゃったのだ!
話は簡単に言うと「マイク・カルベスを殺したのは誰?」という、単純明快なサスペンス。 しかも、ぴよは役者が出揃ったトコロで「あ。コイツが犯人じゃん。つーかコイツしかいないぢゃん」ってすーぐ判っちゃったんだよネ。そーなると、映画見てても小さな会話や展開一つ一つが「ほーら、やっぱりそーだよネ♪」って、犯人の理由付けとしての確認作業でしかなくなる・・・
あれ?じゃあ「オススメ度」がこんなに☆多いの、おかしいぢゃん?って思うでしょ(苦笑)
これがねー・・・とんでもないどんでん返しが最後の最後にあるんだ!! まさかこーいうオチだとは・・全くしてやられたぜっ!って感じっすよ。(^▽^;)
オチを差し引いても(いや、差し引けないんすけど。苦笑)とにかく役者の演技がすごく生きる脚本と演出なんだ! 麻薬潜入捜査官のテリス、彼が実際にどういう捜査方法を取っていたのかという説明は、映画の中に一切ない・・にも関わらず、オークと組んでカルベス殺しの捜査を進めて行く上で、彼がどんなに過酷な捜査をしていたのかが、ジワジワと明らかになるんだけどさ・・・それは、殺されたカルベス捜査官がどういう状態だったか、という布石としても実にうまく、効果的に表現されてるんだよね。
また、カルベスと親友でもあった相棒の熱血刑事オーク、彼の話す自分の家族の話だったり、自分の今までの捜査経歴が、後々の展開に巧みに絡んでいる辺りもすっごくウマイ! これってやっぱり脚本がいいのかなぁ?撮り方もすっごくうまかったねぇ〜♪
結構地味な展開だし、オチも見えてる(って勘違いしちゃう)話なんだけどネ、役者の些細な会話や様子を細大漏らさずに注意して是非見て欲しいぞっ! サスペンス好きのぴよはこーいう映画、好きだなぁ♪久々にサスペンスらしいサスペンス映画を楽しませてもらったよー♪
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