2003年04月28日(月) |
Kissing ジェシカ |
監督:チャールズ・ハーマン=ワームフェルド 出演:ジェニファー・ウェストフェルト ヘザー・ジャーゲンセン スコット・コーエン、他 オススメ度:☆☆☆☆
【あらすじ】 ジェシカはNYの新聞社に勤める28歳独身女性。兄の結婚が決まり、友人が妊娠し、そして母親からはやんやの見合いの催促・・恋人のいないジェシカは焦って色んな男性とデートするものの、どいつもこいつもピンと来ないダメ男ばっかり。 そんなある日、新聞の恋人募集広告に自分が心打たれたリルケの詩を引用した文章を見つけた。「この人はもしかして運命の人!?」と心騒ぐジェシカだったが・・その広告を出していたのは“女性の恋人を探す女性”だったのだ!
【感想】 今やゲイはすっかり市民権を得ている!?・・・いやいや、まだ世の中偏見に満ちてますよねぇ(^_^;) そんなゲイネタを中心に据えながらも「女同士だから」という特殊な恋愛としてじゃなくて、誰でもかつて「初めての大人の恋愛」の扉を開けた時に感じたハズの高揚や戸惑いを思い出させ、体感させてくれるコメディ♪
恋人のいないキャリア・ウーマン、年齢的に超焦っているものの、いい男には当然のように既に恋人はいるし、出会う男は知性のかけらも感じさせないカスばっかり・・って、これはジェシカじゃなくてもよく耳にする話(苦笑) ホームパーティーでグチりまくるジェシカに、かつての恋人で今は職場の上司でもある男にズバリ「相手に問題があるんじゃなくて、君に問題があるんだ」「人は自分を通してしか人を見ない」と言われるくだり・・・思わずうなずいちゃったねぇ〜!この映画見て耳が痛いと感じる女性、結構いるんじゃない?(笑)
映画を支配する会話が実にウィットに富んでいて楽しませてくれる。 リルケの詩の引用然り、恋人募集の広告を出したヘレンがジェシカに語った「気持ちを熟成させる」等々・・・ジェシカとヘレンが映画中何度も激論を交わすんだけど、その会話一つ一つが知性を感じさせる楽しい言葉遊びになっていて、これは読書好きの人だったらハマる会話だなぁ〜♪
会話もオシャレならファッションも音楽もスタイリッシュ♪ とってもオシャレな映画なんだけど、恋愛の扉を一つずつ開けていくジェシカのコミカルな様子(本人は大真面目にやってるからまた笑えるんだよね)には、その昔は自分もこんなだったんだよなぁ・・なぁんて、ちょっと苦笑いしちゃったりして。 人はステキな恋愛をすると、やっぱり誰の目から見ても魅力的に輝いて見えるもんだよねっ♪(^-^)
この映画、主人公のジェシカとヘレンを演じたジェニファー・ウェストフェルトとヘザー・ジャーゲンセンによる共同脚本と共同製作なんだそーだ。美貌も演技力もあって、更に脚本から製作までこなしてしまうスーパー・ウーマン達!
すっかりしてやられました!!
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