2003年02月11日(火) |
007 ダイ・アナザー・デイ |
監督:リー・タマホリ 出演:ピアース・ブロスナン ハル・ベリー トビー・スティーヴンス、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 北朝鮮のある大佐を暗殺する為にやって来たジェームズ・ボンドは、大佐の腹心「ザオ」に正体を見破られ、大佐の暗殺に成功するも北朝鮮側に捕らえられて、14ヶ月間拷問の日々を過ごした。その後「捕虜の交換」という形で自由の身になったが、西側の情報が北朝鮮に漏れていたのは、ボンドが拷問に屈したと誤解されて「諜報部員」の資格を剥奪されてしまう。 ボンドは自らの身の潔白と真相を探るために、ザオを追ってキューバへ飛んだのだが・・・
【感想】 シリーズ20作目にして、007シリーズ40周年というダブル・アニバーサリー作品。今回ボンドガールを演じるのは「チョコレート」で昨年オスカー主演女優賞を獲得した「ハル・ベリー」と、英国TV界で人気急上昇中の「ロザムンド・パイク」 主題歌をマドンナが歌ってるというのも、正にこの作品は「記念映画」なのだと盛り上げてくれる。 (マドンナがカメオ出演しているらしいけど、ぴよにはわからなかったよー!気付いた人、教えて欲しーい!)
これはきっと狙って作った訳じゃないんだろうけど、今の世界情勢的に非常にデリケートな組み合わせ「英国と米国が手を結んで悪の北朝鮮軍人を叩き潰す」というネタになっている(苦笑)当然だけどこの映画に北朝鮮は非難轟々だし、韓国でも上映禁止運動が起こっているそーだ。
割りと骨太な筋ではあるものの、あちこち辻褄が合わなかったりご都合主義に走り過ぎてるのはご愛嬌か?(笑) 固定ファンの多いシリーズ映画なので、ここら辺には目をつぶって「アクション」と「秘密兵器」、そしてボンドガールとのイチャイチャを楽しむ為の映画だと割り切って見てしまえば、充分楽しめる作りにはなってるとは思うんだけど。 個人的には「ハル・ベリー」が、ボンド・ガールとしては余り魅力的なキャラじゃなかったと思うけどね(^_^;)
今回「20作目」という記念映画だという事で、ボンドカーにも力入ってたし(でもあのアストン・マーチンは何やっても傷一つ付かないのな。凄過ぎるぜ!笑)何よりファン・サービスとして、過去の作品で使用された「ファン思い出の秘密兵器」の数々を随所で登場させてくれる辺りなんかはニクい♪
北朝鮮→香港→キューバ→イギリス→アイスランドと、めまぐるしく舞台を移動するせいだからなのか、その都度見せ場を作り過ぎちゃって、ぴよには逆にちょっとダレたんだけど、話の展開自体はかなり強引に引っ張ってくので、決してスピード感がないという訳じゃない。もっとも、このスピード感が説明不足やご都合主義を生んでるのかもしんないんだけど(苦笑)
ま、楽しめる要素は充分あるから及第点は付けられるけど、それ以上のモノはないかなぁーって。
あ。でも・・・ ボンドの上司「M」のシュミレーションには大笑いさせてもらった! 彼女のシーンと、秘密兵器とボンドカー、この3つ見ただけで満足出来ればそれで良しかな、と。(笑)
|