監督:マーク・フォスター 出演:ハル・ベリー ビリー・ボブ・ソーントン ヒース・レジャー、他 オススメ度:☆☆☆☆−
【あらすじ】 刑務所の看守を勤める「ハンク」は人種差別主義の父に精神的虐待を受けながら大人になり、そして自分の受けた虐待をそのまま心優しい息子「ソニー」にぶつけ続けたが為にソニーを自殺に追い込んでしまう。 黒人女性「レティシア」は夫が11年間も投獄生活にあり疲れ果てていた。その夫をついに死刑執行という形で亡くし、程なくして最愛の息子を不慮のひき逃げ事故で失ってしまう。 レティシアの息子の事故がきっかけで出会った2人はお互いの心に出来た穴を埋め遭うように惹かれ合って行くが・・
【感想】 この映画でハル・ベリーがオスカー「主演女優賞」取ったのよねー。公開2日目(名古屋)に行ったんだけどスゴイ盛況振りですわ。そんなに派手にCMしてなかったのにね。やっぱりオスカー映画は注目度高いか? 予告編見た時は恋愛映画だなと想像してたんだけど、話自体は非常に重たいテーマでしたね。 恋愛映画と言うよりもヒューマン系なんだろうなぁ。うん。
アメリカ社会では今も黒人差別(有色人種差別とも言うか?)は続いていて、この映画の主人公「ハンク」もそんな人種差別の激しい父親の影響を受けて自分も黒人を意味もなく差別する人間の1人。正直言って映画前半までのハンクの様子にはかーなーりー見てて胸クソが悪かった。
ハンクと祖父に対してまるで抗議するかのように気持ちの優しい息子ソニーが自殺する。ここでハンクは初めて今までの自分の生き方を振り返り、そして父親から受けた精神的虐待の呪縛から逃れようと変わって行くのだ。 ここまでのくだりにかなり時間を使っているんだけど、ぴよは恋愛映画だと思って見に行ったので「ちーっともハル・ベリーと絡んで来ないぢゃーん」って思って見てたんだけど(苦笑)映画を見終わった後になってみると、この演出はよかったと思う。 あれだけ黒人差別をしていたハンクが生まれ変わる為には、息子ソニーや父親との関わり合いだったり近隣に住む黒人の親子との関係もきちんと見せてくれなければ納得が出来ないもんね。
さて。 オスカー受賞のハル・ベリー。確かにウマかった。 けど役柄というか脚本がそーだったから仕方ないんだろーけど、ちょっとご都合主義で、ハンクの好意に甘えてぶら下がる「ソツのない女」というイメージを感じなくもない。(^_^;)
この映画「R−18」なんすよ。で、その問題の18禁シーン。・・・ま、確かにちとドギツイかな、と。 と言うよりも、ハンクとレティシアの絡みね、あれちょっとしつこいと思うんだけどー! あそこまで「まったり」見せてくれなくても2人の気持ちはよーく判るしぃー!(苦笑)ま、とりあえずはハル・ベリーのナイスバディをじっくり堪能出来るって事で良しとするべき?
ラストも「ハッピー・エンド」とは決して言い切れない微妙な着地点で・・・でもこの映画、変にまとめて清々しいオチに持ってくるよりもこのラストの方がいいとぴよは評価するけどね。
全然関係ないんだけどさー、ビリー・ボブ・ソーントンってサム・ニールに似てると思わない!? サム・ニールをちょっと頑固おやぢにするとビリー・ボブ・ソーントンになるんだよー! 「バーバー」見た時も思ったんだよー!絶対に似てるってー!!(←やっぱぴよはバカですか?笑)
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