監督:アルハンドロ・アメナーバル 出演:ニコール・キッドマン フィオヌラ・フラナガン アラキナ・マン、他 オススメ度:☆☆☆☆
【あらすじ】 第二次世界大戦末期、イギリスジャージー島の古い屋敷に住むグレースと2人の子供。 夫は出征したまま1年半経って消息不明、子供達は強度の光アレルギーで屋敷内はすべて分厚いカーテンで光を遮らなければならないという孤独な環境でひっそりと暮らしている。ある日この屋敷にかつて奉公していたという3人の使用人が雇って欲しいとやって来た。 ところがその使用人が現れてから屋敷内に奇妙な現象が起こり始めるのだ・・・
【感想】 ニコール・キッドマン大好きなのよぉ〜♪ちょっと遅くなっちゃったけどようやく見に行って来ました。
プレスでは「ゴシックホラー」と呼んでいるみたいですが、既存のホラーと違ってこの映画には血まみれシーンとか惨殺シーンとか、そういう「絵で見せて観客を怖がらせる」っていうモノは何もないんです。 なのにゾクゾクする・・・これって演出と役者の演技がいいんですわね♪ ぴよは映画を見ながらヒッチコック映画の恐怖感にある種共通するものを感じていたんだけど、同じ感覚になる人も多いんじゃないかと思うわね。言わば小さな音だったり、役者の表情や何気ないセリフ、風景、小物、そういう2次的なモノで心理的に恐怖感をそそるという感じね。実にウマイです。
この映画はかつて大ヒットした・・・とある映画とオチがかなり似通っているし、途中で何となくオチが見えるところは多分にありますわ。でもそれを割り引いても相当面白かった!
映画の着地点が違うんだよねぇ〜。 ネタがバレたらそれまでよ・・のホラー映画とは一味違う「味わい」が感じられるんすよ。子供を愛する神経質な母親を演じるニコール・キッドマンの演技は秀逸ですわ。彼女にはホントにオスカー取らせてあげたいぜ!!(^_^;) それに「光アレルギー」を抱えた(難しい役どころだったと思う)子役、いい表情してます。
この映画ね、本当にオチだけで評価して欲しくないねぇ。 光と影の使い方だったり、役者の見せ方だったり、小道具だったり、全てが実に上品で美しく描かれていながらもホラーとして成立させているんですわよ。本当に演出勝ちなのよね♪
映画を見終わった後、切なくなる。 母が子を思う気持ち、夫を思う気持ち、家を思う気持ち、ひしひしと心に染みて切なくなる。 久々に「品のいい」上質の映画を見たなぁ〜・・・という気持ちになりましたわ。
それにしてもニコール・キッドマンは美しい!この映画は彼女の為に作られたと言っても過言じゃない! ・・・ぴよがニコール好きだから評価が甘くなったと思う?(^_^;) いいのよ・・・だって本当にため息が出るくらい美しくてこの役にハマってたんだもーん♪
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