監督:ボビー&ピーター・ファレリー兄弟 出演:グウィネス・パルトロウ ジャック・ブラック ジェイソン・アレクサンダー、他 オススメ度:☆☆☆☆
【あらすじ】 ハルは父親の遺言がトラウマになり、自分の容姿を省みず女性は若くてモデル並みの美女にしか興味がない。 そんなある日、たまたま出合った心理療法の大家に催眠術をかけられて「その人の心の美しさが外見の容姿として見える」ようになってしまうのだ。そして出会った運命の女性「ローズマリー」彼女はハル好みの美貌とスタイルに加え心栄えも美しく、更にハルに好意も寄せてくれるのだ。 ところが美しく見えるローズマリーの容姿は心の美しさの反映。本当の彼女は実に136kgの体重をコンプレックスに持つ女性だったのだ。
【感想】 またしても試写会です♪ぴよったら絶好調です♪(^-^)
「恋人にするならやっぱり性格のいい子が一番だよ」誰でも言いますね。えぇ、ぴよも言いますよ。 では実際はどうでしょう?性格さえよければ容姿は全く関係ない?んな訳ないよね。(^_^;) そーいう「恋愛のタブーな選択ネタ」を思いっきりディフォルメして笑っちゃおう!っていうお話なのです。
実際にそんな催眠術があるのか?ぴよはそっち方面は全く知りませんが、少なくともこの映画の主人公ハルは人間の心の美しさがそのまま容姿として見えてしまうという催眠術にかかってそれまでの女性の好みからは考えられないよーな女性にアタックする訳です。 さてここでお立会い!ハルが美しく見える女性はことごとく「ブス」「デブ」と世間的に言われる女性達で、ハルの目から見て「イケてない女」の実際の姿は大抵美人でスタイル抜群だったりするんですわ。 ・・・これって、自他ともに認める「美人さん」が見たら『じゃあ美人は性格悪いっつーのかよぅ!逆差別だっ!』はたまた自他共に認める「おデブで不細工さん」が見たら『デブでブスは男にここまで不当な扱いを受けにゃ〜ならんのかっ!』って怒っちゃうんじゃないかとも思えるんだけど(苦笑)そこはファレリー兄弟、上手にお料理してますわ♪
ある種「女性蔑視」と受け取られがちなネタを、ハルをトラウマから解放させて心の成長を描き出す事でイヤミなく昇華させていて、見ていても不快な感じは全く受けなかったです。逆に最後は観客を優しい気持ちにさせてしまう。 これってばマジックよ!催眠術よっ!ファレリー兄弟ったら魔術師ねっ!(笑)
コメディのツボとしては、実は体重136kgもあるローズマリーがしでかす様々なトラブル(?) ハルにだけ彼女の実際の姿が見えていないという事が、映画を見る側にハル以外の登場人物と観客に妙な連帯意識を持たせてシニカルな笑いに繋がっていると思うの。これってば演出や脚本もさることながら、キャストが良かったってのもあるわねぇ〜・・・本当に各々がドンピシャの配役だったし、微妙な感情の揺れだったり逡巡する演技が秀逸だったわ♪
最近アメリカン・ラブコメディは当たりが多いぞ! 恋愛観に悩める全国の子羊さん&狼くん達、この映画は必見です!(笑)
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