時に抗う


2002年09月27日(金)
先日出かけた際に、往復の電車内で佐藤正午「Y」を読了。
佐藤さんの小説は以前一冊読んだ結果、
大ハズレ(個人的に)だったので、今回はそのリベンジ。

作品は「あの時こうしていたら・・・」の実際にしなかった方を追いかける、
過去に必ず存在する「If」をテーマにしたもので印象深かった。
では、過去の選択を変えていたら今の自分は違っていた・・・のか?
というのはここでいうとネタバレになってしまうので避けます。。。

ただ、誰もが「あの時こうしていたら・・・」と一度は考えて、
もうひとつありえた世界に思いを馳せる経験があると思うし、
自分だって当然のように例外ではない。
でも、時は逆行しないで、前に、前に流れるばっかりで、
「過去に戻ってもう一方を選ぶ」なんて事は不可能な事。

「小説が書かれ読まれるのは、人生がただ一度であることへの抗議からだと思います」

自分も好きな作家の北村薫さんの言葉。
北村さん自身も「時と人の三部作」として「時」を題材に小説を書いているし、
他にも宮部みゆきの「蒲生邸事件」、筒井康隆の「時をかける少女」等も、
「時間」を題材にした小説として有名。
こういったテーマの小説に対して、余計深い印象を残す自分も、
無意識のうちに「時の流れ」に対して抗(あらが)っているのかも知れない。

ちなみに、今日あった出来事といえば
雨の中、往復80分ほど歩いて銀行に預金しにいったくらい(w。
交通費>預金額じゃ、おカネ預ける意味もないし...



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